神様の摂理と日本

はじめに

 これまで文鮮明先生はこよなく日本を愛され、日本をエバ国、また母の国として立てられ、限りなく愛してこられました。

 日帝時代に日本から迫害を受けながらも日本での留学生活を過ごされ、また教会創立初期の厳しい事情の中でも、日本に宣教師を送られ、日本を神の愛する国にするため、血と汗と涙で精誠の限りを尽くしてこられました。

 このたび、日本の幹部を韓国江原道の龍平リゾートに呼ばれて語られたお話では、日本の食口を心から慰労されながら、「なぜ、日本をエバ国家として選んだのか」ということをしみじみと語ってくださいました。

 文鮮明先生は、明治以降の日本の歴史を見てみると、妻が犠牲になって夫と子供を生かしてきたとおっしゃり、このような女性は世界にいないとおっしゃいました。文先生は、中国の女性、ロシアの女性、台湾の女性など、世界の女性を見てこられた中で、日本の女性ほどかわいそうな女性はいなかったとも語られ、「誰が、このかわいそうな女性たちを救うのか。神様がいらっしゃったなら、この日本の女性を救ってあげたいと思われるだろう」と、神様の心情をくみ取られ、それが日本を母の国に選んだ動機だったと、このたび初めてその心情のたけを吐露されました。

 日本食口が、このような神様と真の御父母様の愛に心から感謝するとともに、本書を通して、天が日本にかけられた願いと事情をはっきりと知り、神様の愛から来るところの新たな決意と感謝の心情をもって、母国使命完遂のために邁進することを願うものです。

 二〇〇四年三月

第一章 神様の摂理と日本

一 日本

 「日本人」という言葉は、「日本」と言いますが、「一本の人」になりなさいということです。「日本」は「二本」ではありません。足が二本の人ではなく、一本の人になりなさいというのです。それは垂直です。

 皆さんは、このような日本人になるために、ここに訓練を受けに来たというのです。まっすぐに立てて鉄柱を打ち込み、垂直になったものは、絶対に曲がってはいけません。「にほんじん」が「いっぽんじん」になるために、良い訓練場を訪ねて韓国に来たのです。

 韓国は、国ではなく、地獄のいとこである監獄です。監獄は韓国ではないですか。発音はどうですか。韓国と監獄、同じではないですか。「にほんじん」を監獄(韓国)に連れてきて訓練させ、「いっぽんじん」にするために声を張り上げる立派な先生が、この世界にたったお一人だけいます。その方が正に文先生だというのです。

 先生が日本語の中で一番好きな言葉は「一生懸命」です。この言葉は、一生の間命を懸けて必死にやることを意味します。適当にではありません。適当に御飯を食べ、適当に服を着る、そのようにするのではありません。適当にできない立場、不自由な立場で韓国に置かれても、適当にやる以上、自由にやる以上の実績をもたらすために一生懸命にする、そこに本来の意義があるのです。(一八六-一一五、一九八九・一・二九)

 日本は雑教国家です。神が八百万もいるというのは、いったい何ですか。それは、いわしの頭も神として拝んでいるということです。ひもにかけて拝んでいるのを、先生は直接見ました。直接見たので言うのです。

 日本の人たちは、何にでも敬拝すれば福を受けると信じています。そのように単純に宗教を信じる人たちが、日本の人たちだというのです。

 日本人は、「二本人」と同じです。日本人は、一本人」にならなければなりません。一本人」は垂直を象徴するのです。一本人」の日本人になるのです。東西南北を回るのが日本人です。このような状態で回るのです。

 それでは、「二本人」がいいですか、「一本人」がいいですか。韓国では、一本のことを「イルボン(一本)」といいます。「イルボン」は、一つの根本を意味します。先生は、それを既に学生時代に話したというのです。一本人がいいか、二本人がいいか」と言うと、何のことか分からないのです。(笑い)そのようなことを話したことがあります。

 「一本人」は垂直になるというのです。このような立場で、大東亜共栄圏を主張すれば良いのですが、「二本人」でいてどうするのかということです。これは深刻な問題です。これを解決できなかったので、めちゃくちゃになっているのです。

 日本が信じる神においても同じです。東西南北、どこでもすべていいというのです。しかし、そのようにしてはいけません。儒教思想と仏教思想がシャー了一ズムの観念と先祖崇拝の観念をもっているのですが、それは、唯一の神を中心とした内容とは何の関係もありません。ですから、根本とは違うのです。

 日本の使命は、エバ国家の使命だというのです。エバは母親を象徴するので、日本は、外的には民主主義でも、共産主義を包容して消化しなければなりません。

 ですから、神様は、日本に世界的な経済圏を付与しているのです。堕落により、エバを中心として、万物とともに子女の心情圏がサタン世界に落ちてしまいました。ですから、エバの使命というものは、神様の心情をもって息子、娘と万物を抱いて戻ってこなければならないのです。

 しかし、エバには神様の心情圏がありません。それは、来られる主である完成したアダムにあるのです。それゆえに、一つにならなければならないというのです。それがアダム国家とエバ国家です。

 なぜアダム国家とエバ国家ですか。堕落は、アダムとエバの二人によって起きました。それで、終わりの日には、個人に植えたものが世界的に結実する時代になるというのです。政治的に見れば、すべて国家として結実しなければならないというのです。それで、天の側のアダム国家、天の側のエバ国家、天の側の天使長国家が出てくるのであり、その反面、サタン側のエバ国家、サタン側のアダム国家、サタン側の天使長国家が出てきて結実するのです。

 最後には、その結実したものを清算して、悪なる側を整理しなければなりません。それを整理するためには、善なるものを中心にして整理しなければならないというのです。そのようにするためには、善なるもので悪なるものを包容して、偽りのものは自然に消えていくようにしなければなりません。それが第二次世界大戦だったのです。(二三七-一八八、一九九二・一丁一七)

 民主世界が天の前に責任を果たせずに怨讐の前に追われ、再出発する道が遠くなったので、怨讐の国に行き、み旨を中心として再び取り戻してこなければなりません。それで、日本という国がエバの立場にいるので、必然的な運命により、世界的アダム国家の立場に立った韓国の前に現れたのです。ですから、日本とドイツは、第二次大戦以降今まで、この地上で祝福された国になったのです。

 日本では、「天照大神」という女性神を崇拝しています。世界的に見て、女性を代表として立てて誇る国が正に日本です。それで、世界の男性たちが、「日本はおんな(女性)だ」と言うのです。事実は、世界的に堕落するにおいて、最初に選ばれた悪なる国だというのです。

 この国が、摂理のみ旨の前において、エバ国家として登場したのです。そのようにエバ国家が登場すれば、天使長国家はどの国になるのですか。これが蒋介石の統治する台湾です。それで、韓国と日本と中国が共同運命に立ってアジアの情勢を左右できる時代が、必ず来なければならないのです。これが絶頂に達する瞬間が来れば、神様の時が地上に顕現できる時が切迫してきていることを知らなければなりません。その時が、今のこの時だというのです。(五〇-二二〇、一九七一・一一・七)

二 イギリスの模倣文化

 アメリカは、イギリスが産んだので息子です。息子が堕落して天使長になる前はアベルです。ところで、息子を産んだのですが、これは長子権です。長子権をもっているので、天の側の長子になって戻ってくるときには、天の側の長子として、天の側の母親を迎えなければならないのですが、途中で落ちてしまったのです。ローマから島国のイギリスに経るとき、エバ以前には天使長の立場にいたのです。堕落した天使長ではなく、復帰された天使長の立場にいたというのです。それは何かというと、アベル的立場です。アメリカが長子権を受け継ぐことができるようになって、これが戻ってくるようになるのです。蕩減復帰するためです。

 島国の日本は、イギリス文化を一〇〇パーセント受け継ぎました。それで車両も左側通行です。イギリスが左側通行だからです。左は日本の国を象徴します。そして、どこに戻っていくのかというと、イギリスと同じ基準を中心として蕩減復帰するのですが、韓半島、イタリアのような半島に来るのです。半島は何かというと、男性でいえば生殖器です。

 イタリアがなぜ世界の文化創造に歴史的貢献をしたのかというと、半島だからです。ですから、島国は何かというと、女性の陰部と同じです。

 この復帰は、そのようになるのです。ローマ教皇庁、男性が責任を果たすことができずにいるので、女性が離れて、そこで闘って覇権を握ったのです。カインである旧教の前に、カインとアベルに分けて立てたものが来て、アベル的新教独立国家をつくり、カインであり長子であるローマ教皇庁を治めるのです。

 このようにして、一つの長子圏を復帰するようになったので戻ってくるのですが、イギリスは、落ちたものを復帰したものなので、長子、天使長、長子圏の天使長は、エバを迎えて入ってこなければなりません。ですから、西洋文明を日本がそのまますべて受け継いだのです。この七年間において、世界的に経済王国のネームバリューがつかなければなりません。一九八五年が終わる時までです。

 日本が経済富国になったのは、エバのためではなくアダムのためです。ですから、そっくりそのままアダムに捧げなければなりません。エバが堕落することによってアダムまでも堕落したので、天の所有圏とすべての万物をサタン圏内に奪われたのです。ですから、復帰時代において、天の側の天使長、長子圏を身代わりするアメリカの財物とともに、日本を中心とする世界の財物と、今後二世たちまですべて捧げるのです。

 それゆえに、この西洋社会では、二世たちがすべて日本を思慕するのです。二世はアベル圏です。二世たちが、みな日本に行こうと大騒ぎです。みな日本の服を着て大騒ぎです。それはなぜそうなのかというと、自分たちは分からないのですが、天地の運勢が、復帰の運勢が、そして歴史が、この原則的なプログラムによって進展するからです。

 それでは、日本はどこに行かなければならないのですか。日本は、裸の花嫁です。そのような花嫁なので、韓国にも嫁いでくることができるということです。

 何人の男性がいるかというと、アメリカも男性であり、金日成も男性であり、ソ連も男性です。ソ連も天使長圏なので男性です。しかし、ただ一つ、エバ圏があるとすれば、中国しかありません。終わりの日になる時には、エバが男性に出会う時が近づいてくれば、サタン的エバが天の側に帰ってこなければなりません。それで、天使長圏の国々が中国と距離を置くのです。そのような摂理的意味があるのです。二三八-三〇八、一九八六・∵二四)

 どうして日本が四十年間韓国を占領したのでしょうか。サタンは前もって知っているのです。これからのキリスト教文化圏は、半島が中心となるのです。ローマは半島でしょう? 半島は、男性の生殖器と同じです。どうして半島が世界の文化圏を支配したのかということです。

 イタリアの文明は、何千年間継続しました。そうでしょう? そして、地中海はちょうど女性の膣と同じです。ここでローマ教皇庁を中心として息子、娘を繁殖し、世界を制覇することができたのです。ところが、ローマ教皇庁は、ローマ人を通して世界をローマのもとに占領できると思ったのです。それが間違いでした。ローマ教皇庁は、教皇庁を犠牲にしてでも世界を救援しなければならないのですが、そのような神様の摂理の方向とずれてしまったのです。

 それゆえに、エドワード八世を中心として革命が起きたのです。カトリックの反対のものが生じ、新教と同じアングリカン・チャーチ(聖公会)が出てきて、島を経て、太平洋を越えて戻ってきたのです。これが半島を訪ねて戻ってこなければなりません。

 戻ってくる所は、ローマと同じ立場にある韓国です。イギリスと同じ立場にあるのが日本です。ですから、西洋文明を一〇〇パーセント導入したのが日本です。それで、日本に行けば、イギリスのように自動車が左側通行なのです。

 日本は、軍隊はドイツのもの、法はイギリスのもの、文化はフランスのものをどろぼうしてきました。天の側のすべてのものをまねて、天がもったすべての原理的内容を偽りの原理の立場に立てて装い、百二十年間、T八六八年から一九八八年まで、明治、大正、昭和-’昭和天皇が一九八九年一月に崩御-まで、完全に百二十年間です。これは、サウル王・ダビデ王・ソロモン王、アブラハム・イサク・ヤコブの百二十年間と同じです。ここで、天地が交差できる時代圏に越えていくのです。ちょうど百二十年になることにより、先生が韓国で交差の役割をするのです。(一九九-一三三~三四、一九九〇・二・一六)

三 日本の発展と百二十年統一期

 大陸を中心とする神様のみ旨が、ユダヤ民族が失敗することにより、イタリア半島を中心として世界を制覇しようとしてきたのですが、それも失敗し、イギリスを中心とする島嶼文明を中心としてやろうとしましたが、それも失敗し、それでアメリカ大陸が受け継いだのですが、これが反対に戻っていこうとすれば、蕩減して戻っていかなければならないのです。島国を中心として蕩減しなければならず、半島国を中心として落城しなければなりません。そのようにしなければ、大陸に行くことはできないということです。

 ですから、イギリスと同じ島国に戻ろうとするので、イギリスに該当するアジアの国がどの国かというと、正に日本だというのです。日本が百二十年間アジアを制覇したのは、イギリスが全世界に影響を及ぼしたように、アジアに影響を及ぼすそのようなサタン圏をつくらなければならないからであり、日本がこのような運命の恵沢を受けるようになったからです。ですから、近代の日本文明は、イギリスからそのまま受け継いだものです。(八〇-二五六、一九七五・一〇・二四)

 日本の運命は、日本自体には分かりません。先生しか分かる人がいません。それで、皆さんを立てて、「アジアのために生きなさい」と言うのです。それは、蕩減復帰です。蕩減復帰しなければなりません。韓国の人は、いくらやろうとしても、それぞれです。

 日本は、今家庭破壊うんぬんと言っているのですが、伝統的な精神が家庭に定着しているのかというのです。儒教、仏教、キリスト教も、すべて崩してしまおうとしたのが宗教迫害でした。それを蕩減復帰するために、「皆さんは韓国で苦労しなさい」と言ったのです。日本自体では不可能だというのです。

 そのような観点から見るとき、日韓祝福を受けた人が日本で尊敬されましたか、適当に扱われましたか。(尊敬されました)。そうではありません。日本の教会は、そのようになっていません。指導者たちは先輩家庭なので、仕方なく歓迎しますが、心はそうではありません。

 今まで、日本の統一教会は、本然の立場に一致する統一教会ではありませんでした。すべて間違っています。カイン・アベルの問題を反対に考えているというのです。正反対です。ですから、発展できないのです。発展したとしても困るというのです。

 先生は、天の側の世界的中心です。先生がこのような生活をしているのに、日本の人たちは、「アベルは絶対的だ」と言っています。そのような権利はありません。自然に従っていくようになるのが原理観です。自分が気に入らないからといって追い出すのは、天に従っていく道ではありません。

 イエス様が死んだことも、カイン側の国と教会のために十字架にかかったのです。天が「アベルだ」と言ったのに、なぜ死ぬのですか。蕩減復帰は、闘って復帰するのではないのです。打たれて復帰しなければなりません。

 先生の立場から見るとき、日本は怨讐です。しかし、エバ国家なので、心の中で怨讐だという思いをもってはいけません。昔あったことを完全に忘れてしまわなければなりません。ただ二人しかいないという兄弟の心情をもたなければ、エバ国家だという概念を見いだすことはできません。(二三九―一一〇、一九九二・一一・二四)

 アメリカが行かなければならない所は、ヨーロッパではありません。そのような祝福を受けたので、イエス様の霊的な文化圏を中心として結実し、アジアに来て結束しなければならないのですが、アジアに戻ってこようとすれば、どのようにしなければならないのでしょうか。蕩減しなければならないというのです。キリスト教が歴史的に誤ったことを蕩減しなければなりません。ローマ帝国が誤り、イギリスが誤ったので、アジアに戻ってくるにおいて、サタン圏内に奪われた二代、二つの国の失敗を、サタン側と対決して取り戻してくる闘いをしなければならないのです。

 その闘いが第二次大戦でした。その国がどの国だったのかというと、イギリスと同じ島国、すなわち東洋文明圏を代表する島国日本でした。ですから、日本は、サタン圏のエバ国家なのです。天照大神がエバだというのです。

 日本が八十年から百二十年内に、世界の経済圏を制覇し、政治思潮においてアジアに大東亜共栄圏を主張し、一つの統一世界の旗を掲げて世界と天地を踏み上がっていくことができたのは、なぜでしょうか。アメリカの覚醒とヨーロッパを団結させるための神様の作戦でした。そして、闘うようにさせて、歴史時代にイギリスが誤ったことを復帰するためだったのです。(八一・二四八、一九七五・一二・二八)

四 日本はエバ国家

1 エデン復帰歴史

 世界的に見て、神様のみ旨に対することができる国はどの国ですか。このような質問を統一教会具にすれば、「あ! その国は韓国です」と答えるのです。皆さんだけではなく、少しでも神霊的な世界を体験した人ならば、誰もが、韓国はこれから新しいエルサレムになり、世界の信仰の祖国になるという啓示を受けています。しかし、彼らは、その信仰世界がどのように展開され、どのような内容とどのような因縁の系統を通して成し遂げられるのかということを知らずにいます。このような立場で、韓国は神様が選ばれた国となり、韓国民族が選民になることができると考えれば、これは、韓国民族にはこの上なく喜ばしいことだと言わざるを得ません。それこそ福音に間違いないというのです。

 しかし、韓国が世界的なイスラエル、世界の数多くの民族を越えて、神様のみ旨の前にそのまま選ばれた第三イスラエル民族になるのではありません。蕩減復帰という原則があるので、その原則に立脚して様々な事情を蕩減しておいた基盤がなければ、韓国が福を受けることができないという事実を、皆さんは知らなければなりません。

 堕落したエバがアダムを支配したのと同じように、国家的基準においても、やはりサタン側のエバ国家が天の側のアダム国家を支配する一時がなければ蕩減復帰できないのです。ですから、韓国がいくら日本の支配を受けたとしても、解放を中心として、ここに必ずアダム的な主体の権限をもって現れる役事がなければなりません。

 その役事は、どのような役事かというと、正に神霊の役事です。このような役事をする集団が、必ず現れなければなりません。すなわち、神霊的な群れが集団を成して準備しなければならないのです。解放を前後して、神様の特別な選択を受けた、すなわち、天の復帰の使命を果たすその役軍は、大日本帝国の弾圧下において、満州の平野や深い山中に入っていき、人知れず神様と密接な関係を結んできました。そのような隠れた役軍が大勢いたというのです。このように、ひそかに神霊的な組織運動が北から南に連結されてきたのです。

 このような役事をする大勢の人々は、日本が滅びることをその内部で公然と発表しました。滅びる日と時間まで啓示を受けたのです。それで、その時、神霊的な人々の大多数は、日本が一九四五年八月十五日を中心として滅びるということを、普遍的な常識として知っていました。したがって、「日本は必ず滅びるので、最後まで耐えていこう、サタンに屈服せずに志操を守れ、ここで勝利の基盤に踏み越えていかなければ、来られる主を迎えることはできない」と言ったのです。ですから、主は、韓国解放とともに来られるということを、大勢の人たちが知っていました。韓国が解放を迎えるとともに、この地上に主が来られるという啓示を受けて、その準備をした集団がたくさんあったのです。

 しかし、解放されても、彼らが探している主が来られたのか来られていないのか分からず、流れていってしまったのです。ですから、復帰の使命を背負ったかわいそうな役軍は、一生の間、または数十年準備をし、いくら精誠を尽くしたとしても、もしも間違えば、主を逃してしまうというのです。このように韓国が解放される時まで、神様がその背後で役事されました。

 このようなことを考えるとき、復帰歴史は、何を復帰するためのものでしょうか。エデン復帰です。ですから、人間たちは、エデン復帰の路程を歩んでこなければならなかったのですが、エデン復帰をしようとすれば、どのようにしなければならないでしょうか。アダムとエバが堕落したその反対の経路を通らなければなりません。したがって、この民族を中心として、神霊的な集団が役事しなければならないというのです。

 それでは、役事をするにおいて、どのようにしなければならないのでしょうか。エデン復帰をしようとすれば、アダムとエバが引き起こした歴史を蕩減復帰しなければなりません。今韓国が南北に分かれていますが、このような役事をしなければなりません。一九四五年を中心として二十年前後、原理的に見るときも、二十年前後を中心として、さらに進んで四十年前、韓国が日本の圧制を受けると同時に、キリスト教も圧制を受けましたが、その後の歴史圏内において飛躍的な発展をしたのです。そのようになるのです。アダムがエバに主管されることにより、アダムは滅びましたが、主管されたその時から、天の側は再び発展してきたのです。

 皆さんの中に知っている人がいるかもしれませんが、解放直後に聖霊降臨四十周年記念礼拝をしたことがあります。その時に記念礼拝に参加した人たちは知っているでしょう。その礼拝をしたのが解放直後です。これを見れば、四十年歴史を根拠として、神様は、この国、この民族が日本に支配されると同時に、新しい運動を急進的に発展させてこられたのです。韓国において、今までのキリスト教の宣教歴史になかった飛躍的な発展をしたのも、そのような復帰摂理によって成されたのです。エバ国家である日本に圧制を受ける韓国でしたが、未来にアダムの特権、さらには神様の権限を握り、日本に備えて立つことができる摂理的み旨があったので、圧制を受ける中でも、飛躍的な復興をもたらすようになりました。キリスト教も、その期間に発展したのです。(二三-二六一犬一六三、一九六九・六・八)

2 日本は、なぜエバ国家になったのか

 韓国と日本と中国は、カインとアベルの関係です。したがって、韓国を取り戻してくるまでは、国を中心として上がっていかなければなりません。国を中心として復帰して上がっていくのです。韓国は、今まで上がっていかなければならない運勢にあったので、主体国家になっていませんでした。国が完全に復帰されるようになれば、韓国が主体国家になるのです。言い換えれば、アダム国家になるというのです。

 アダムの前には、エバがいなければなりません。韓国がアダム国家ならば、日本はエバ国家なのです。このアダム国家とエバ国家が一つにさえなれば、天使長は自動的にこちらに倒れてくるようになっています。思いどおりに決定することができるのです。その天使長国家は中国です。

 中国は、中国大陸全体を統一して、それを共産党に奪われ、今は、台湾を中心として国の命脈をつないでいます。自由中国と中共という二つの国に分立し、二人の主人が生じました。それは、そのように生じるようになっているのです。台湾を中心として、中国の生きる道は、日本をつかむ道しかありません。他の方法はありません。韓国よりも日本をつかまなければなりません。

 天使長は、誰によって救援されなければなりませんか。エバによって救援されなければなりません。しかし、自分が優れていると調子に乗って振る舞っていれば、救援されません。今からは、中国が仕方なく日本に、「助けてください!」と言う圏内に入ってきます。そのような時が来れば、私たちの時が近づいてきたことを知りなさいというのです。原理的にそうなのです。

 今まで、日本が発展したのは、韓国が発展するのを継承して祝福されたのです。その祝福は、内的な祝福ではなく、外的な祝福を受けたのです。外的な祝福とは何かというと、物質的な祝福です。ですから、日本が二十年間に歴史上にない経済的発展を成し遂げたのです。来られる第三次アダムの新婦国家として装うためには、早く育てなければなりません。そのためには、二十年を中心として、急速度で発展してこなければならないのです。それで、日本が富強な国家になったのです。

 統一教会は、日本を料理しなければなりません。韓国の人たちが、この言葉を聞けば気分が悪くないと思いますが、日本の人たちが聞けば、気分が悪いでしょう。しかし、仕方がありません。日本人が何を言っても仕方がないのです。皆さん、日本の人たちが履いて歩く下駄があるでしょう? 下駄を履くとき、足の親指と二番目の指の間にはさんで歩くでしょう? それは、父と母が分かれたことを意味するのです。この下駄を脱がせておけば一つになります。それでは、それを誰が脱がせるのですか。先生しか脱がせる人がいません。

 日本がなぜエバ国家なのかというと、名前が四文字なのですが、女性を呼ぶときは何々子と言います。「女」という名前はありません。なぜ女性の名前に「子」をつけるのでしょうか。女性が願うのが男性だからです。それで、女性の名前には、何々子、何々子と「子」という字をつけるのです。おそらく、日本の女性の名前は、全体の三分の二に「子」がついているでしょう。それが願いだというのです。

 また、男性たちの名前には、「郎」という字がついています。何々郎、何々郎……。本当にたくさんいます。それは、男性が天使長なので、「新郎よ、早く来てください!」と言って待っているのです。男性は天使長型ではないですか。事実がそうです。日本人たちの名前がすべて四文字になっているので、女性であるエバ国家だというのです。しかし、韓国の人たちの名前は三文字になっています。これは、蘇生、長成、完成の三数を意味します。ですから、韓国が男性国家になるまいとしても、ならざるを得ません。

 新郎として来られる主は、天から福をもってこられます。福をもってこられるのですが、どのような福をもってこられるのでしょうか。天運をもってこられるのです。お金をもってこられるのではありません。お金をもってくる男性を願うか、天運をもってくる男性を願うかというとき、お金をもってくる男性を願うという人は滅びるのです。天運をもってくる方を願わなければなりません。お金は、既に地上にあるので、必要ないというのです。食べて暮らすお金はあるので、立派な男性を願うのです。日本はそのような立場です。

 ですから、日本は、統一教会を受け入れなければなりません。統一教会は、神聖な新郎です。ですから、統一教会の独身男性たちには、日本の女性たちがすっかりほれ込んでしまうのです。それで、今回先生が三双を祝福してあげたのですが、それは、韓国と日本をすべて連結させなければならないのでしてあげたのです。先生の家庭を中心として、四位基台を成さなければならないので、入れ替える立場で三人を祝福してあげたのです。

 ですから、日本が韓国を協助しなければ滅びるのです。アメリカに繊維問題や複雑な問題が出てくるのはなぜかというと、日本が韓国を協助しないからです。だんだんと苦しむようになるのです。しかし、韓国にさえ協助してあげれば、いくらアメリカが日本を協助しなくても大丈夫です。そのようになれば、そこからは、新しい次元の経済的基盤が他の角度から展開していくというのです。ところが、韓国には協助しないとじたばたしていては、自分の足が徐々にがちがちに固まり、動かなくなっていきます。

 日本が韓国を協助しないので、日本にいる統一教会が韓国を協助しなければなりません。日本にいる統一教会は、日本を代表した立場です。日本国民一億を代表しているのであり、日本政府を代表しているのです。ですから、韓国から行った「統一思想」を信奉する日本の統一教会員たちが、積極的に韓国を協助することにより、日本政府が協助しないことを蕩減復帰できるというのです。(三八-一一八~一二〇、一九七一・一・三)

 アフリカのような所に宣教師として行った人は、日本の大臣やトップクラスの人が訪ねてくればどうなりますか。大使館にいる人も、経験がないので通訳できません。食口たちがすべて通訳してあげるようになっているのです。遠からず、私たちのメンバーを中心として大使館を動かし、大使を代えることができるようになるというのです。そのようにできる日が遠くないと思います。そのようにすれば、日本から嫁いできたといって無視されるでしょうか。

 その道が、日本が世界に伸びていける道です。エコノミックアニマルと呼ばれる日本人がどこに行くのですか。女性、芸者は、経済動物です。芸者を知っていますか。花を売る女性です(体を売る女性)! 花を売るのならば、統一教会の花を売るのとちょうど同じです。芸者は経済動物です。お金のためならば何でもします。狂ったこともするというのです。

 正にそのような国が日本という国です。サタンは、天の側のものをそのように使ってしまうのです。しかし、先生は、正反対のことをしています。

 何のために日本をエバ国家として立てたのですか。それは、仕方がありませんでした。女性は、一人しかいません。二人だけいても、そのようにはならないのです。しかし、天下に女性が一人しかいないのにどうするのですか。殺してしまいますか。どうしますか。

 ほうり投げてしまえば終わりです。天下がひっくり返るので、仕方なくサタンが愛したものを拾ってきて教育し、犠牲にするのです。なぜですか。漂白です! 漂白剤があるでしょう? 漂白剤を使って真っ白にして、そこに新しい文字を書いたり、何かをしようと考えるのです。正にそれです。皆さんは、それも知らずに、立派な日本人だと考えてはいけません。

 イギリスが失敗したので、そのようになったのでしょう? (はい)。それは、ただそのようになったのではありません。歴史を見れば、間違いなくそのようになっているので、否定しようとしても否定できないのです。そのようになっています。最初は、日本もそのように言ったでしょう? 教授のような人たちは、「文先生、なぜ日本がエバ国家ですか」と言ったのです。しかし、今は、「いやあ、このようになるとは思わなかった! 間違いなくエバ国家だ」と言うのです。

 日本がエバ国家だという証拠は何ですか。島国だからということもありますが、エバの腹中には双子が宿らなければならないのです。それが誰ですか。先生が日本をエバ国家に選択したのちに双子を宿すようになったのですが、それが朝総連と民団です。それを消化しなければ、日本の行く道がありません。

 韓国の人たちには、伝統的な族譜があります。族譜があって、五千年以上続いてきたのです。しかし、日本の人たちは、三代、五代以上は知りません。名前もなく、結婚するのも、一家親戚や兄弟でしてしまうという結果になるのです。動物と同じだというのです。

 そのようなものが、時代を迎えて神様の摂理に従ってアダム国家を四十年間統治しながら、多くのことを学んだのです。西洋を通しても学び、アジアでも学びました。嫁いでいって、世の中のすべてのものをふろしきに包んできたのです。(二三九-一二〇、一九九二・一丁二百

 第二次世界大戦は、日本の天皇のために発生しました。韓国をこのようにして、アジアを侵略したのです。第二次大戦を引き起こした人が、日本を一等国にするために、うまく四十年間生き残ってきましたが、今はもう限界点に到達しました。統一教会が、アダム国家が威力を発揮する時期に戻ってきたというのは、摂理的意義があるのです。

 先生が日本をエバ国家として立てていなければ、あのような国になることはできませんでした。悲惨な国になっていたでしょう。キリスト教文化が先生を受け入れる場合には、イギリスがエバ国家です。もちろん、アダム国家は韓国です。イギリスがエバ国家であり、フランスが天使長国家であり、ドイツがアダム国家として、自動的に一つにならなければならなかったのですが、彼らが神様に背いて反対したのです。ですから、怨讐の最も愛するもの、エバ国家を奪い、男性国家のドイツを奪ってみ旨の中に立てたのが、統一教会を中心とするアダム国家、エバ国家、天使長国家だということを忘れてはいけません。ですから、日本を祝福したのは、日本のためではありません。世界のためであり、統一教会と韓国のためです。韓国統一のためにその祝福を使わなければ、日本は滅びます。

 ですから、韓国を救うためには、日本人の皆さんが活動し、皆さんのお母さん、お父さん、おじいさん、全員を動員して、一日も早く韓国を統一させ、中国を解放しなければなりません。これが先生の使命です。今まで錠前をしっかりかけておいたのは、キーをつくるためです。今はもう、やすりで仕上げてぐるっと回せば、さっと開くようになっています。そのように良い時代に来ています。今、そのような時期が遠くないということを知って、この地で「にほんじん」が「いっぽんじん」になるように努力しなさいというのです。

 皆さん、日本海海戦でバルチック艦隊を東郷平八郎という将軍が……。その時の標語は、「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!」でした。私たちは、それ以上の世界的緊急の戦闘に臨んでいるということを忘れてはいけません。

 今は、日本人の皇国ではなく、天宙皇国です。「天宙の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ! 奉仕せよ! 犠牲せよ!」。このような意味をはっきりと理解して、「にほんじん」が「いっぽんじん」にならなければなりません。「いっぽん」なので、うまくやることができるというのです。み旨も一つであり、方向も一つであり、このように一つの足で……。「ハナ」は韓国人です。

 み旨の完成が遠くない摂理を迎えたにもかかわらず、固い決意をしない愚かな人は、ごみ箱にほうり投げるのです。日本人は、みな賢くてスマートです。「ね、ね」というのは「イエ、イエ」(韓国語で「はい」という意味)です。「あのね」、「このね」、「そうだね」と言うでしょう?

 日本人は、いつも「ね」と言います。これは、韓国に行かなければならないという標語の一念としてそのように言うのですね! (笑い)「あのね」というものを忘れてはいけません。「ね」というものは、韓国語のOKと同じです。

 「クロッスムニダ」という言葉を知っていますか。それほど不自由でなければ、そのまま成されなければならないという言葉です。そうでしょう? 「ね」というのは、韓国語の「ネー(はい)」だというのです。そうだね、そうだね!

 今から世界は、先生によってすべて収拾されます。先生以外にはできません。真の愛を強調しながら、真の愛を中心として、混乱した世界を一つにするのです。

 結婚問題を解決した人に、経済が問題ですか。皆さんが、億万長者の娘ならば、皆さんの父母が亡くなって財産を相続する場合には、その財産を先生に捧げなければなりません。これが原理観です。(一八六-一六、一九八九・一・二九)

五 日本の特性

 日本も島国であり、イギリスも島国です。日本は、イギリスの文化を受け入れました。軍隊は、ドイツの軍隊を見習いました。日本で始まったものは一つもありません。それで、自動車も左側通行でしょう? イギリスに行って見てみなさいというのです。それはどこから学んだのですか。イギリスから学んできたのです。

 それは、エバ国家だからです。日本がつくったものは一つもありません。男性がつくったものをすべて奪ってきて、それを集めて網のようにしてつくったのが今の日本の文化です。模倣国家の代表でしょう?

 女性もそうです。男性からすべてのことを学ぶでしょう? 素早く学んで、その家庭のすべての家族に対して相対圏に立ち、定着圏に立つので、世界を歩き回りながらすべてのものを学んできたのです。

 戦後、日本の外交関係の人たちが、カメラを持って世界に出ていき、カシャッ、カシャッとどろぼうしたのです。キャノンのようなものも、ライカ(注:ドイツのカメラの名前)のようなものからすべてどろぼうしてきたのです。

 先生の話は、間違った話ではありません。それでも良いのです。エバ国家である日本は、それでも良いというのです。夫がもっているすべてのものを、愛する妻のチマの間に隠すのです。

 日本の着物は、チマのように、何かを包めるところが一つもありません。座っても、鼻水を流しても、そのまま流れていきます。一銭のお金も隠すところがないでしょう? しかし、韓国のチマはこのようにすることができます。

 以前、お母様が日本の呉服店に行って着物をつくってきたと言って、着てみたのですが、二時間かかりました。ああ、結ぶのに五回も結ぶのです。先生が見たのです。

 そのように着て下駄を履くのですが、下駄は常に注意しなければなりません。特に女性は、常に注意するのです! 思いどおりに行動してはいけないので、そのようなものが世界的な代表として日本の文化になったのではないかと思いました。

 ですから、日本の女性たちは、みな腰が太いのです。ですから、「気をつけなさい、気をつけなさい! 前にも気をつけて、後ろにも気をつけなさい! 汗が出ても気をつけなさい」ということです。転べばどろぼうに捕まるので、気をつけなさいというのです。(二三四―七七、一九九二・八・四)

 今は思想の時であり、思想戦の時代です。より価値のあるものがあるというときには、日本人でも、韓国人でも、西洋人でも、より価値のあるものを得ることができれば、今のものを捨ててより価値のあるものと取り替えるようになります。人間は、比較する能力をもっています。損害を被る立場とは取り替えません。

 日本人は、百年の歴史を通して、西洋文化を導入して急いで取り替えてきました。ですから、今の現代文化世界においては、日本が模倣主義のチャンピオンになりました。そのような国民性をもっています。そのように考えれば、先生は、気分の悪いことがあります。「統一思想」においてもチャンピオンになるでしょうか。

 もちろん、チャンピオンになってもよいのです。しかし、根本をひっくり返してはいけません。そのように考えてみるときに、日本人自体、アメリカ人自体は、その国が滅亡することを願いません。その国に世界を背負わせれば、国境をいくら広げてもよいと言います。

 今のハワイは、アメリカに入っています。ハワイの国民も喜んでそれを願い、アメリカが大国なので、それを背負うようになったのです。それと同じように、世界の各国が一緒に世界の国民になることができます。事実、そのようにならなければなりません。その必要性を日本民族が自分のもっている国民性以上に要求するようになれば、これは、闘わずに自然に変化していくのです。

 そのような運動を神様も考えざるを得ません。ですから、堕落していないときの価値というものを、私たちははっきりと知らなければなりません。その価値は、万象と取り替えることができません。(五五-四二、一九七二・四・二三)

 分別と反発の環境を通して闘いの基盤を広げ、相対を求めるために文化が様々に分かれていきます。言葉も、すべて時勢によって変わっていきます。ですから、言語も、一つしかなったものが、堕落以降に多くの言葉が生じるようになりました。そのようなことは、今からはいけません。私たちの言葉は、二つではいけません。国も二つではいけません。一つの国、一つの言語、すべてそれを願うのです。

 日本にも武士道というものがあるのですが、その復讐心、このようなものを吸収しなければなりません。一人の人、一つの家が滅亡しても、その一家の側近の中の一人が残れば、生涯をかけて恨みを晴らすということがいくらでもあります。ですから、ある方向に向かって一時に国境を撤廃する運動を起こさなければなりません。そのような思想運動を必要としています。そのようなことが根本的に間違っているということを教えてあげる人が出てこなければなりません。日本が滅亡すればよいと思う日本の国民はいません。アメリカが滅亡すればよいと思うアメリカの国民もいないのです。(五五-四一、一九七二・四・二三)

 韓国の幹部たちは、日本で話をして、アメリカで話をしたあとに、ついてきながら学んでいます。なぜならば、カインを先に愛して消化しなければならないからです。ですから、エバは、カインとアベルを消化して統一しなければなりません。

 日本の人たちは、幼子を育てるのと同じ心情でしなければなりません。幼子にお乳を飲ませる母親の心情で、自分が使うお金があれば、それをすべて投入して、自分の一生を消耗してでも育てようという母の真の愛の心情をもった国民にならなければならないというのです。

 それでは、日本の人にそのような心がありますか。島国根性はこのように小さいのです。しかし、大陸はそうではありません。アメリカや中国もそうです。ですから、三カ国までも包容しなさいというのです。いくら戦乱のときでも、そのような大勢の人で連結されているというのです。(二四七-二四、一九九三・四・二一)

 日本の人は神経質でしょう? 女性は神経質です。桜はすぐに散るではないですか。桜というものは、花びらがすぐに散りますが、むくげは万事泰平です。

 それで、誰が先にたたきますか。そのように考えれば、歴史的なものは歴史的なものだとしても、悲惨な記録になるでしょう? 誰でも、血統を汚す者は、再び堕落する者がいれば深刻です。そうでなければ、本然の血統が連結されません。(一九二-三〇七、一九八九・七・九)

六 日本文化

 日本文化は、イギリスからそのまま移してきたものなので、アジアにおいて百二十年間主導的な役割をすることができました。イタリアがイギリスに入っていったのと同じように、韓半島まで支配しなければなりません。それで、日本がこのアジア大陸をすべて支配しようとしたのです。間違いなく、日本がこのようにアジア文明の旗手となり、民主世界と闘争するのです。それで、第二次大戦の時に、怨讐と闘うのです。

 その後、日本が支配した領土、韓国や中国までもすべてアメリカが管理しなければなりません。そのようになっていたならば、共産党があるでしょうか。インドとアジア全体がこのようになっていたならば、その時から世界を一つにしていたのです。

 それで、私がアイゼンハワー大統領に会って話したことは何でしょうか。あなたの在位時代に、一九五〇年代のダライ・ラマ事件で、全世界の共産党が宗教を問題視した時、全世界を代表する数多くの宗教指導者を中心として、仏教や儒教、あるいはイスラム教やキリスト教を、「すべての宗教の怨讐は共産党だ」と言って、一つにしなければならないと強烈に話をしたことがあります。その時、アメリカ政府が十億ドルだけ預金しておいて、宗教のために世界福地化運動をしていれば、完全に糾合していたのです。

 アメリカの歴史は、アメリカ国民が動かして回っていくのではありません。一人の話を聞くか聞かないかによって、国家の運が行ったり来たりするということを、皆さんは知らなければなりません。

 このような観点から見るとき、日本を経て韓国の半島でイタリアの教皇庁のようなキリスト教文化が結実するという結論が出てくるのです。韓国が西欧文明とアジア文明の接線地になるというのです。(八〇-一四八、一九七五・一〇・二一)

 日本人一億二千万人が人格をもっていれば、それぞれ自分なりの様々な方向性や目的性をもっているでしょう。日本文化がその背後にありますが、日本文化を構成しているその内面にはいろいろあるのです。文化には、もろもろの学問を中心として、様々なものが入っています。それが、すべてそれぞれの方向をもち、日本文化の上に結束して連結し、世界に向かっていこうとするのです。

 だとすれば、その主流とは何でしょうか。日本文化を中心として世界に向かう主流は、いったい何でしょうか。皆さんは、それを知らずにいます。日本精神と言えば、すべて藩士(注:江戸時代の武士)を中心とするチャンバラのような、そのような精神だというのです。主従関係、絶対服従という状況では、民主主義世界には適応できません。それは、縦的な関係、縦的な一面の方向による時代には適応したかもしれませんが、今のような垂直とともに平面、そして球体を要求する世界的時代においては適応できません。

 さあ、そのように言う場合に、日本と日本文化が行く方向、主流はいったい何でしょうか。それを答えることができません。これは、根源をたどっていけば、結局日本人に戻るのです。帰結するということです。日本文化は、日本人個々人に戻っていくのです。

 日本人と言えば、日本の男性と女性と言うことができます。その二人に戻るのです。そこから出発して、それが交差して生じたのが一億二千万です。結局は、それを縮小した動機であり基盤というものは、男性と女性です。その男性と女性というものは、日本文化を代表した、日本文化が願う理想的な男性と女性を指して言わなければなりません。そのような男性と女性は、いったいどのような男性と女性でしょうか。それを知らずにいます。

 ですから、主流的な人格を備えた日本の個人的な男性と女性を中心として、日本の文化を連結しなければなりません。その連結された文化というものは、理想的な男性と女性が願うところの目的と連結されなければなりません。目的と原因が一致したとすれば、その家庭は、いくらジグザグに進んだとしても、目的に到達することができるのです。

 問題は、個人の人格を中心として原因となり、全体文化の原因となり動機となる基準と、それが到着しなければならない終点、終末的な到着点が、その目的観にどれくらい一致するのかということです。

 そのように考えるとき、文化を引っ張っていく日本精神というものが問題です。それは、ジグザグではなく、ある大きな波が押し寄せてきて、この環境を奪い取っていこうとしたとしても、その全体を押さえて、それを飛び越えていくことができる主導的な精神、それができているのかというのです。そのような精神があれば、それは、個人の峠、家庭、氏族、民族、国家、世界まで、または永遠の世界の理想まで考えるのです。その日本精神が、そのような世界精神に続いているのかというのです。

 人類というものを分析すれば、二人から始まります。今、世界に五十億の人類が生きていたとしても、その出発点というものは同じです。一人の女性、一人の男性です。

 ですから、世界的な理想を標榜する男性と女性だというのです。そうだとすれば、日本文化というものは、世界的な主流思想をもったものに消化、吸収されなければなりません。従っていかなければなりません。ですから、大きなものが中心になるというのです。

 このように考えるとき、世界主義、そこに加えて天宙主義、宇宙主義と言えば、これは国家主義や家庭主義のようなものではありません。人生観というものは、個人的なものをいいますが、家族や国家や世界というものは、とどまるところをいうのです。

 「家」というものは、個人が暮らすところであり、「国」というものは、国民が暮らすところです。そして、「世界」というものは、世界の人が暮らすところです。それは中心ではありません。相対圏にはなりますが、中心ではありません。結局、中心は人だというのです。

 統一教会は、世界主義を叫ぶ世界人、宇宙人、それに加えて「神主義」を叫んでいるのです。宇宙人というものは、相対圏に立ちますが、「神主義」というときには、主体圏に立つのです。

 このように考えるとき、そこに連結される日本の文化になっているでしょうか。日本文化自体の内面で生活している日本人個人から出発した日本文化が、終着点に一致していて、そのような完成した人格をもっているのかというとき、これは様々です。これは、千里の道で言えば、一里も行かずに方向が全く分からなくなってしまうのです。めちゃくちゃな方向をもっているというのです。

 そのような中で、皆さんが日本を捨てて韓国に来た目的はいったい何かというとき、男性と女性を願ってきたというのです。結局はそれです。

 どのような男性と女性でしょうか。日本の文化圏に属した民族よりも世界的で、広くて高い内容をもっている世界の主流の側に近いそのような民族のところに来たのです。その民族が日本よりも先頭に立った場合には、その先頭に立った民族によって環境保全がなされるのです。

 主流がこのようにあるとすれば、主流から流れるきれいな水が、公害で汚れた水を見るとき、「ああ、私はあなたと混ざるのは嫌だ!」と避けたくなるのです。普通の場合はそうです。しかし、自然の調和と総合関係というものは不思議なものです。それは、水というものの性質から見れば、汚れたものがあっても、どのようなものが来ても、和合しながら自分の本質が汚れても、それを包容して自分の周辺のものまで吸収し、これを同一化させるのです。そして、それが流れ流れて、汚れたものが沈んできれいなものが浮かび、流れていく間にとてもきれいな水になって海に入っていくのです。歴史の流れはそのようになっています。

 そのような観点から見るとき、日本から韓国に来るとき、韓国人はみな良い人だと思ったらそれは間違いです。

 韓国と日本を比較すれば、歴史は二倍くらい長いのですが、人口は、北朝鮮を合わせても半分です。半分ならば、歴史の短い日本人が韓国人よりも数が二倍になったということですが、息子、娘を二倍、三倍生んだということです。なぜそのようになったのでしょうか。島国だからです。

 どこを旅行しても、大陸と通じる所がないではないですか。大陸は、旅行すれば、一週間、一ヵ月、あるいは一年間かかっても帰ってくる道がないではないですか。ですから、行けば一年もかかりますが、島国は、小さいので一週間もすれば、「ただいま」と言うのです。夫婦関係というものは、仲が良くて慕わしいとき、お互いに抱き締めます。先生がこのような話をすれば、みな笑いますが、教育というものは、率直でなければなりません。実体をもって説明するのが一番効果的だからです。

 統一教会の教主も人間ですが、そのようなことを率直に話すのは恥ずかしいことではありません。皆さん、夫と妻が裸になるとき、「ああ、私は恥ずかしいので裸にはならない!」、そのように考えますか。皆さん、結婚しましたか。まだ生活には入っていませんね。十一月に先生からみ言を間いて、韓国の夫は大変だというのです。韓国の夫人や夫は、結婚した相対者を指折り数えて待っているのです。

 「好きなようにしなさい」と言っても、好きなようにする人はここにはいません。それで、皆さんは、特殊な種類の人間だというのです。「好きなようにしなさい」と言っても、好きなようにできません。

 このように、「好きなように行きなさい」と言って好きなように行っても困り、好きなように来ても困り、好きなように暮らしても困るのです。先生も、そのような立場に立ち、今まで一生の間苦労の道を歩んできたのであり、人知れず開拓の先端に立ち、開拓の生涯を今も続けているのです。

 一国の文化を占領するというとき、その占領の出発、上陸作戦の出発は言語です。言語を知らなければ、占領することはできません。先生が日本語を知らなければどうでしょうか。大変なことです。皆さんは、日本で育ち、先生に会わずに先生を知りませんでしたが、言葉が通じれば、日本の生活の根底以上の深いところまで、皆さんの歴史の背後までも入っていくことができるのです。入っていくだけではなく、話をしながら出てくることもできます。その循環運動の回路をつくることもできるというのです。相対がいればできるのです。

 皆さんが韓国に来たのは、先生が慕わしくて来たのでしょう? みな先生がいるので来たのでしょう? 女性というものは、日本の女性もそうであり、世界の女性もそうです。「ああ、先生が韓国にいらっしゃるので、韓国という所に私も行きたい」という、そのような動機で来たというのです。男性たちはどうですか。韓国の女性が立派だから、女性が慕わしくて来ましたか、先生のために来ましたか。

 女性が動機になって来たのではなく、男性のために来たのではありません。先生が動機になって来たので、先生の言うとおりに従わなければなりません。

 動機を失う者は路程を失い、路程を失う者は結果を出すことができません。ですから、動機を失えば、先生とこのように出会ったその目的は失敗に終わるというのです。それゆえに、韓国の男性たち、どろぽうのような男性たちが日本の女性を占領し、日本の男性たちは韓国の女性たちを占領したいという、そのような戦争が起きるのです。この戦場をどのように和合させるかということが問題です。(一一八-二八九~二九四、一九九一・八・二二)

七 日本が発展した理由

 今後、統一世界に向かう統一食口の行く道において、迫害を防備しながら、誰が何と言っても一つの国家を神側に早く復帰しなければなりません。このような点から見るとき、今までの韓国を中心とする摂理は、その目的を成し遂げるためのものだということを知ることができます。現在、三分の二くらいの段階まで上がってきています。このような事実は、実に神様が喜ばれることだと言うことができるのです。

 いまだ韓国自体が完全に復帰されていないこのような時に、もし日本が援助する立場に立てば、韓国自体の復帰が早くなります。もし日本の国家が援助してくれれば、自然に韓国自体の復帰が早まるのです。なぜならば、アダムはエバによって堕落したので、エバによって復帰することができるからです。

 そのような立場で考えてみたときに、日本が戦後の敗戦状態から再起することは難しかったにもかかわらず、どうして二十年の間にそのように発展してきたのかを考えてみれば、それは、韓国動乱のためなのです。韓国七連結された結果です。そのようにして、今世界的な国家になっているのです。

 もし、日本がエバ国家の立場で韓国を援助すれば、韓国の今後の行く道に歩調を合わせて援助してくれるとすれば、南北の復帰は自然と成し遂げることができると見るのです。(四〇-一二一、一九七一・三〇)

 日本は、今裸の女性が新郎を迎えるために色目を送っているのと同じです。それで、共産世界なら共産世界、民主世界なら民主世界が、すべて日本に対して関心を集中させているのです。世界情勢は、このような局面になりました。

 それでは、どうして、日本が経済的な面で祝福を受けたのでしょうか。世界各国の経済的後援と、復帰時代に入って祝福を受けたからです。

 エバによって世界的に失ってしまったものとは何かというと、地と人と愛です。ですから、それを復帰するために、その国がエバ国家なので、経済的に世界一流の立場に入っていかなければなりません。遠くない将来に、そのようになるのです。

 その次に、エバは、自分に任された使命を果たさなければならない立場にいるので、先生が日本の人たちを先頭に立てるのです。そのようにしながらも、彼らは、心情的に誰よりも高い位置にいなければなりません。心情を中心として見れば、日本の人たちがちょうどそのようになっているというのです。(六二-三二四、一九七二・九・二六)

 日本がなぜ福を受けたのでしょうか。日本はエバ国家なので、エバが堕落することによって失ってしまったすべてのものを物質で受けたのです。

 世界の物質の祝福は、日本を中心としてどこに行かなければなりませんか。韓半島を経て中国大陸に行かなければなりません。中原天地に行かなければなりません。本来、イエス様が来られた時は、中国とインドが文化国であり宗教国でした。ヒンズー教を中心とする文化圏と仏教を中心とする文化圏が、イエス様が来た時に三位一体となり、ローマ帝国を吸収する責任を果たさなければなりませんでした。

 ユダヤの国と中東のアラブ圏がその時に一つになっていれば、自然にインドと連結されていたのです。インドの人たちは、人種自体がヨーロッパ系です。アジアがインドと連結され、インドがミャンマーを通して中国と連結することができ、中国の宗教文明圏を連合し、世界的版図を中心としてローマを消化していたならば、一つの天国を形成することができたのです。二三五-二六六、一九八五・一二・一五)

八 日本の生きる道

 先生は世界を引っ張り、皆さんは一族を引っ張っていくのです。そうしてでも、先生が引っ張っていくその世界の隊列を満たすことができる内容にふさわしい氏族圏とともに、先生と世界万民とともに堂々と本郷の地に帰らなければなりません。そのような運命を開拓しなければならないのです。それが四十年荒野路程です。

 本郷の地に帰っていくために、すべての準備をしなければなりません。日本における生活の幸福、日本の環境の豊かさなどの習慣的なすべてのものを考えてみるとき、爆風が吹き荒れる荒野を越えていった本郷の地には、何もないのです。砂漠だけです。荒野だけです。

 そこに定着して、新しい氏族、国家を編成し、世界万民を統一する一つの王国を成し遂げなければなりません。それが、再び来たアダムに神様が願われる本来の使命なのです。

 神様が王でいらっしゃるならば、アダムとエバは神様の第一代の王子、王女です。神様の相対として、天宙のすべてのものを相続することができる神様の第一王子と第一王女が、私たちの第一始祖であるアダムとエバだったということをはっきりと知らなければなりません。このように、王族心情圏に一致する生涯を終えて入っていくところが天国です。これを今まで歴史始まって以来、いかなる宗教も、いかなる人も知らなかったのです。

 ところが、既成教会では、「イエス様を信じればすぐに救われる」と言っています。そのようなばかなことはありません。真の父母は、そのような心情圏、長子圏にいて、アダムとエバは第一代の長子と長女だったのです。第一代の真の父母でした。地上王国の第一代の中心人物だったというのです。

 その王を中心とする王族が地上に残っていたとすれば、今この世界は、神様の理想を中心として、すべてのものが準備されているでしょう。ところが、堕落することによって、サタン圏を中心として、数百、数千の民族が分裂し、闘争の渦中で、闘争を中心として王族圏を制圧してきたのです。それが堕落の結論です。

 今回、先生が日本を訪問したのは、韓国と日本、アダムとエバ国家が一つになり、アメリカとドイツが一つの国となるようにするためです。それ以外のすべての国々は、地上天国の王族圏です。

 今まで、長子権、王国権というものをもっていませんでした。直系の長子権をもち、万人の歴史を指導して余りある伝統的な基準を立てなければならないのです。天の側の愛、真の愛を中心として植え、繁殖させて定着し、万年を越えても変わらない基盤を残すというのが神様の理想なのです。

 それを日本の国民に再教育しなければなりません。日本は、一つの株式会社と同じです。日本は、国にとどまらずに世界に跳躍できる真の父母と一つになったと考えればよいのです。

 日本が今までの経済力を祝福された基盤の上に、精神的な内容をもつようになるときには、心身分裂の悲劇の歴史が、心身が統一されたアダムとエバの完成実体になるのです。「八定式」以降、すべてのものが収拾されていくという次元に入ってきたのです。ですから、日本政府もそれを知らなければなりません。

 それで、私たちは、血統を超越して国境を超越します。文化、習慣など、すべてのものを超越する力をもっています。このような偉大な団体が、今まで悪魔に包囲されていた個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の壁を一つ一つ崩しています。個人的な壁、世界的な壁をなくしていっているのです。ですから、今から世界的な問題を解かなければなりません。思想的に問題の男が文先生であり、宗数的に問題の男が文先生です。なぜならば、イスラム教のリーダーまでも統一教会に連れてきて祝福してあげるからです。その時は、既成家庭の祝福も同時にしてあげるのです。(二二八-二八九、一九九二・三・二七)

 私が数日前、日本の家庭部長が来たので話をしました。彼に、日本が生きる道は何かということに対して話しました。復帰歴史は、物質から始まったというのです。

 旧約時代は祭物、すなわち物質時代であり、新約時代は人格時代であり、成約時代は父母の心情時代です。万物と人格と心情です。それで、「日本は、これを立てなければならない」と言いました。「韓国のために宣教献金を出しなさい。それから、韓国のために死になさい。そして、韓国を自分の国よりも愛しなさい。そのようにしてこそ、日本が生きる道が生じるようになる。これが復帰だ。これが日本の行くべき道だ」と言ったのです。

 この原則は、皆さんにも同じです。この原則は不変です。先生が嫌でも、先生を中心として一つになっていなければなりません。そのようにしなければ、氏族的なメシヤになることができません。祝福とは、それではないですか。祝福してあげたのは、一つになったという条件を立ててあげたということです。家庭を中心として一つになったというのです。家庭がなければ、横的な出発は絶対に不可能なのです。(四四-二五七、二九七万五・二三)

第二章 お父様と日本

一 お父様の日本体験

 先生は、皆さんと同じ年齢の時に日本に行きました。釜山から船に乗って日本に行ったのですが、その時、釜山から連絡船に乗りながら、とめどなく涙を流したのが数日前のことのようです。その時は、日本統治時代でした。

 ですから、かわいそうなこの民族を、誰が束縛から救援してあげるかというのです。私は、星を見つめながら夜を明かして精誠を尽くしたのであり、この民族の解放の一日のために精誠を尽くし、涙を流しながら、「私は今から出発しますので、帰ってくる時まで、神様、この民族を守ってください」と神様に祈祷しました。

 涙を流しながら恨を残したその時が、数日前のことのようです。漢江の鉄橋で涙をぼろぼろと流したその時が、数日前のことのようだというのです。それは、すべてこの民族のための道だったので、そのような祈祷をしました。

 孤児のようなこの民族を置いていく時、外套を頭からかぶってソウルから釜山まで痛哭しながら行きました。汽車の中で、日本のおばさんが泣いている私を見て、「青年、父母がお亡くなりになったのですか。そのような悲しみは人間ならば誰でも受けることではないですか」と言いました。しかし、私の悲しみは、ひたすら国を愛する心でいっぱいの悲しみだったのです。

 釜山の埠頭から日本に向かって出発した時が、一九四〇年三月三十一日でした。今から三十年前、午前二時四十分に出発したのですが、その時の心情を、私は忘れることができません。私は、日本に行って地下運動をしました。国を愛せない人が天を愛することはできないのです。

 当時、私の同志たちは、上海臨時政府を中心として、金丸先生と共に運動するために関釜連絡船に乗って行き来していたのであり、釜山から新義州まで行き来しながら抗日運動をしました。先生も、命を懸けてそのようなことをした歴史をもっています。

 それゆえに、先生は、統一教会の教会員である皆さんをそのままにしておかないのです。それが嫌ならば、ここに来てはいけません。十年くらいあとに来なさいというのです。

 男らしく生きたければ来て、つまらない考えをもっていれば妨害にしかならないので、みな離れていきなさいというのです。このことは、自分のためにやるのではありません。私は、涙を流しても、自分のためには流しません。ですから、民族と国家に対して、どこの誰に対しても、一点も恥ずかしいという心をもっていません。今も同じです。(三九-六二~六三)

 先生の生涯はそうです。怨讐をいかにして救ってあげるかというのです。怨讐をみな教化するまでは、自分の家族を顧みることができません。神様もそうです。神様の摂理を見ても、歴史を通して御自身を投入して忘れてしまいながら、怨讐圏の息子、娘を御自分の息子、娘以上に愛してこられたのです。そのようにしながら終わりの時に向かって歩んでこられたので、終わりの日になれば、サタンは降伏せざるを得ません。そこまで来ました。分かるでしょう?

 その基準において、神様と真の父母と教会、そこには日本人というような観念はありません。日本人という観念はないのです。日本文化という観念もありません。ただあるべきものは、愛という観念だけです。日本人という観念がある場合には、サタン圏です。「私は日本人だ」、日本人ということ自体、恥ずかしいことです。恥ずかしいことなのです。それは堕落圏にいるということになるのです。いくら「偉大なアメリカの国民だ」と言っても、それは堕落圏です。国境を越えることができないのです。

 民主主義は兄弟主義でしょう? ですから、第二次大戦後にどうして戦勝国家が敗戦国家を助けてあげたのかというと、それは兄弟国家になるからではないですか。兄の立場に立つ先進国は、弟である国家を保護し独立させなければならないのです。歴史が始まると同時に植えられたすべての種は、終わりの日に実を結ぶのであり、腐ったものは、すべて一箇所に集めて埋めてしまわなければなりません。火で燃やしてしまうのです。

 ですから、統一教会にみな屈服してしまうでしょう? フリーセックスも屈服してしまうのです。麻薬も飛んでいき、お酒も飛んでいき、今までサタン的にやってきたすべてのものが飛んでいってしまうのです。すべて屈服してしまい、唯一残るものは愛しかありません。

 それゆえに、男性としての威信を守り、女性としての本分を守らなければなりません。「本来の男性は、こうでなければならない」、「本来の女性は、こうでなければならない」、それをはっきりと知っているでしょう? そのような権利をもつ神様の代身者です。そのような威信を汚さないようにしなければなりません。いくら美人の女性が誘惑したとしても、負けることはできないのです。お金や権力というものは、真の愛の基準にふさわしいものではありません。真の愛を求めていく人は、お金や権力、知識、生命までも超越しなければなりません。

 先生はそうです。エバ国家の使命を全うさせるために、皆さんを苦労させているでしょう?誰がそれを決定したのかというと、先生がそのように決めたのです。先生が決定したので、エバの使命を全うするために、どれほど……。そうでなければ、主管圏の復帰は不可能です。今回帰ったなら、皆さんは徹底的に責任を全うしなければなりません。

 日本には主人がいません。天皇が日本の主人ではありません。天照大神という女性神を崇拝し、八百万の神を崇拝する雑神教です。唯一神教ではありません。雑多な神を好むのです。そのような意味で価値がありません。そのような日本が発展することができたのは、西洋文明を盗んできたからです。西洋文明をそっくりそのまま盗んできました。自分でつくったものは一つもないのです。

 本来、神様は、イギリスをエバ国家としてお決めになりました。日本の伝統的な文化は、イギリスからもってきたものです。

 イタリアは半島です。これは末光と同じです。それはまさしく子宮を愛するのです。ちょうど男性と女性が一つになるのと同じです。

 それゆえに、文化は、半島を中心として興亡盛衰を繰り返してきました。これをアジアで見れば、韓国と日本がちょうどそれと同じです。日本の文化と財宝は、アジアのためのものです。太平洋の島国がどこに行くのですか。それを連結しようとしているのが先生の「韓日のとりで」です。アジアを連結しなければなりません。日本の文化の中で、日本自体から始まったものは一つもありません。

 日本の民族自体も、韓国からみな逃げていった人々でしょう? 悪いことをして逃げていった人々でしょう? 悪いことをして逃げていった人々や、亡命した王族たちです。ですから、刀で闘って復讐しなければならないので、韓国を数百回以上も侵略したのです。

 歴史において、韓国は九百三十回以上侵略を受けたのですが、そのうちの八〇八Iセントが日本から受けた侵略です。闘って負けて逃げていったので、どうにかしてやり返そうと侵略してきたのです。それゆえに、日本民族は、悪いことをして逃げていった別種の韓民族だというのです。(笑い)ですから、これはサタン圏です。

 先生は、学生時代から日本をよく知っています。その時から、今後日本を消化しなければならないと考えたのです。腕力や日本刀でするのでしょうか。絶対に力では不可能です。愛でするのです。

 先生は、学生時代に貧民窟を訪ねていきました。行かない所がありませんでした。当時、先生を含む三銃士がいました。先生は健康体でしょう? 力があります。手は小さいのですが、強いのです。日本の飯場でも、弱者の側に立ってよくけんかをしました。

 日本にいる時、日本の女性たちの誘惑がなかったのではありません。先生は、そのような経験をたくさんしました。映画館のような所に行けば、本来は男性が女性の手を握ります。ところが、どうしたことか、先生の手を握る女性がたくさんいました。

 先生は、日本にいながらも悪いことはしません。日本の女性たちをしかって教育したことが忘れられません。先生に片思いをして「殺す」と脅迫してきたこともたくさんありました。色を越えて、歴史を越えてすべて教育したのです。そのように見れば、悪い男性ではありません。

 青年時代、先生は、片思いをしたり、手紙のようなものを書いたりしたことかありません。その反対でした。堕落の基準を越えていかなければなりません。女性は弱いので、風が吹けばゆらゆらします。しかし、男性というものはそうであってはいけません。

 世界の女性たちは、先生の相対圏に立っています。世界において、真の夫は一人しかいません。神様から見れば、未完成の男性と女性たちしかいないのです。人類は、男性と女性に二十五億ずつ分かれて五十億にもなりますが、それは一人の男性と万人の女性と同じです。しかし、それはみな堕落圏です。ですから、メシヤ思想が必要になるのです。(二一八-一三八~一四一、一九九一・七・一四)

 先生は、日本に来ても、多くの様々な仕事をしました。学生時代に学生服を労働着に着替えて、一日中電信柱を引きながら銀座の通りを歩いたその時のことを、今でも思い出す時があります。周囲にはりりしい男性とスマートな女性たちが行き来し、香りを漂わせながら通り過ぎる姿を見つめた、実に、生涯忘れることのできない印象をもっています。

 汗を流しながら十字路に来た時、最も大きな問題になるのが赤信号でした。それが一番の怨讐でした。十字路を通過する時までは、絶対に青信号が消えてはならないのです。赤信号になれば大変です。そのような時は、信号機をI度にたたき壊してしまいたい気分になります。そこに立って、そのようなことを考えてはいけません。何かつまらないことを考えてはいけません。赤信号になれば、先生は、おなかを突き出し、汗を流しながら中央を行き来している人々を見つめます。そうすると、彼らは嫌な顔をして通り過ぎます。それは、おもしろい人間の展覧会です。先生にとって、今でもそれは忘れられません。今でも、そのような生活をしてみたいと思います。

 先生は、品川の貧民街を隅々まで研究したことがあります。そのような場合、先生がそのようなことをしたからといって、皆さんもそのようなことをすれば大問題になります。ヒッピーの王様が生まれるかもしれません。日本のすべての警察が動員されるかもしれません。

 そのようなことが、先生には確固たる価値観になってきました。人間のごみのような一番下から人間の最高の栄光の立場まで、すべて研究してみました。どこに行っても友達ができます。先生は、一食ぐらい食べなくても、食べたのか食べなかったのか考えません。そのような観念が強いのです。皆さんもそのような訓練が必要です。

 大きなことをなすためには、革命をなすためには、様々な環境にぶつかってそれを切り抜け、目的点まで行かなければなりません。ある時は労働者にならなければならず、あるいは漁師にならなければならず、埠頭に行って重い荷物を担ぐこともしなければなりません。車も引かなければならず、リヤカーも引かなければなりません。自転車にも乗らなければなりません。自動車にも乗らなければなりません。また、歩かなければならないのです。

 時には、先生はこのようなこともしました。先生が高田馬場にいた時のことです。先生は、品川に関係があったので、たびたび行き来したのですが、雨が降る日に、若い女性たちがぱりっと着こなし、つんと澄まして行き来しているのです。先生は、服がぬれた時には、わざと若い女性の隣に行きました。そのようにすると、女性たちは気分が悪いという目つきをします。それは、悪い心をもってそのようにするのではありません。「あの女性は間違いなくこのようにするだろう」、最初はこのように、二回目はこのように、三回目はこのように、何パーセント当たるかテストしてみるのです。そのように研究しながら人々をキャッチしたのです。

 ですから先生は、皆さんをちらっと見ただけでもすべて分かります。見てすぐに、「あー! あの人はどこが足りない」と考えます。顔から全体をざっと一目すれば、この人はどこが足りないということをキャッチします。鼻がこのようになっているなあ、肩がこのようになっているなあ、耳がこのようになっているなあといって、すぐにキャッチします。そのような訓練をしたのです。

 ですから、皆さんが約婚する時にも、三百双以上を十時間以内で組んでしまいました。それは研究しなければなりません。

 自分が雨にぬれてみすぽらしい姿でいる時に、自分のために誰かがそのようになったり、自分の家庭がそのようになったという場合には、自らを考えずに、涙を流しながらその人を助けなければならないというのが心情世界の義理ではないかと思います。ですから、たくさん行動し、体験した人が勝つのです。

 「先生は、女性たちにも考えられないようなことをさせる。実際は、信じられないのが男性だ」、そのように考えて気分が悪ければ、荷物をまとめて帰ってもかまいません。頭を下げておどおどする、そのような指導者では教育することができません。堂々としたものをもたなければ教育することができません。

 今はスピード時代です。先生は、昔は言葉が速くありませんでした。言葉をゆっくりと話しました。日本に来てから、日本語を学びながら、日本人と一分間にどちらがより多く話すことができるか競争しました。負ければ、先生は眠れません。ですから、何かを始めれば日本語を使用しました。

 今でも、このように話す時は、実際は考えながら話を組み立てて話さなければならないのです。今は、皆さんに向かって話をしたとしても、このように速いテンポで言葉を話すようになったのです。

 先生は、何でもすることができます。時には、人のもめごとを引き受けてけんかもしました。悪い者が良い人をいじめる時は、先生はそのまま通り過ぎませんでした。自ら進んで「こいつ、何だ」、そのようにしました。青年時代にはそのような気質も必要です。

 先生は、皆さんをそのような人に育て上げたいと思います。四方八方に適応し得る、そのような人が必要だからです。

 ですから、先生は何でもすることができます。のこぎりを持てば、何でもつくります。やってみなかったことがありません。何でもすることができます。ですから、どこに行っても、背広を脱ぎ捨てて服を着替えさえすれば、何でも助けることができる人です。

 皆さんも、そのような訓練が必要です。ですから、それを研究しなければなりません。それを一週間続ければ、その環境で自然に親交関係が結ばれます。それを見れば、全体から見たときにどこが間違っているかということがすぐに分かります。そのような相互関係をもって訓練していけば、原理はどこでも同じだということが分かるようになります。

 先生は、このように話をしながらも、日本語を話しながらも「てんちゅう」と言えば、天宙一つだけを考えるのではありません。電柱もあります。天の注射も「天注」です。それも考えます。「メシヤ」と言えば、メシヤのことだけを考えません。それに関連した言葉を考えながら話すのです。ですから、応用がきく人格をつくらなければなりません。そのような方面に、先生はとても発展的な頭をもっています。

 その発展的何かは、もともとそのようになっているのでしょうか。そのようになっていません。ですから、訓練するのです。ですから、ある人々はそれを喜びません。

 三角関係、四角関係、それはどのようになるのか、平均的になっているのか、そのような方向において、先生は発展的な素質をもっています。

 部屋の中に入れば、装飾がどのようになっているのかすぐに分かります。しかし、常に平均的にならなければなりません。そのような物を見る方法を知っていながらも、見ていないふりをするのです。心の中では他人の言葉を分別しながら、分別できないふりをするのです。分別できないふりをするところに何かあるのです。

 ある時は、「申し訳ないが、今は会ってあげることができないので帰ってほしい」と言うこともあります。死んでいく人がいる時は、死なない人は後回しにして、死んでいく人を助けてあげるのが正常な道です。

 「日本の地に生まれたので、日本のためだけに死になさい」という教えを受けた日本人ばかりならば、日本は滅びるようになります。(五五-五三、一九七二・四・二三)

二 日本宣教の出発

 先生にとって日本は怨讐の国ですが、そのような日本が将来韓国のために生きるようになるだろうという信念があったので、十年以上前、自由党の時代、監獄に入って追われる身でありながらも、借金をしたお金で密航船に乗せて日本に宣教師を送りました。しかし、国ではそれを知っている人がいませんでした。ですから、先生は「十年だけ見ていなさい。間違いなくアジアには、自由にこのようにする時が来るはずだ。その時のために、今民族の反逆者として追われたとしても、私はこのことをする。このような正義に立脚した私の信念と行動を歴史が保証する日が来るはずだ」と考え、断固として行いました。

 その時、統一教会の食口たちは、ほとんど飢えるようにしていた時でした。写真を売って、その日、その日をやっと暮らすような状況でした。そのような状況であったにもかかわらず、今のお金で百五十万ウォンほどの借金をして、密航船に乗せて送りました。

 その前に、忠清道にある甲寺という寺で、彼に向かって、「あなたが無事に到着する時まで、眠らずにあなたのために祈祷し、あなたのために精誠を尽くすだろう」と言い、「たとえ死んだとしても、任務を全うする時までは現れてはならない」と言いました。しかし、彼が、麗水を通って日本に行くとすぐに捕まり、大村収容所に閉じ込められるようになったのです。そのようにして一週間以内で送還される立場になりました。

 しかし、先生から切符をもらって命を懸けて行った男が、首を切られて死ねば死ぬのであって、帰ってくることができるでしょうか。送還されるために下関に向かう途中で列車から飛び降りようとしたのですが、汽車の速度が速く、トンネルが多くてそのようにすることができなかったということです。そのようにして下関に到着し、再び収容所に入れられて、送還されるのを待つだけの立場になりました。

 そのようになれば、すべてのことが無に帰してしまうでしょう。一策を案じ、断食をしたそうです。一週間、十日、断食ではない断食で塩だけを食べ続けていると、熱病のようなものを患うようになって気絶したということです。そのようにして作り病を得て、病院で治療するといって、入院している途中で逃げ出してしまったのです。そのようにして伝道を始め、今の七、八万人の統一教会の勇士を育て上げたのです。そして、今や日本政府は、統一教会でなければ駄目だと言う立場にまできたのです。

 先日、日本にいる韓国大使館の広報宮を、先生が会って大声でしかり飛ばしました。「あなたたちが今まで統一教会を批判したということを知っている。しかし、今は、日本が統一教会の世話になるべき立場なのにもかかわらず、反対しているではないか」と言うと、「今からはそのようにしません」と言いました。先日、そのように報告をしました。今は、統一教会に対して有り難く思っているのです。今は、先生が命令さえすれば、日本はどのようなことでもすべて行います。

 共産党の者たちや日本のつまらない輩を捕まえ、なくしてしまうことができる基盤を統一教会はもっているのです。これはもっと大きくなるでしょう。六、七万近くの壮健な青年が精鋭部隊を組織し、今日本の共産党とぶつかり合う準備をしています。ですから、今回先生の趣旨で、東京事件をこのように、あのように処理しなさいと指示してきました。今後、ここに反対する共産党のスパイをどのようにして粉砕しなければならないかという問題について、日本の著名な人士たちと意見を交換し、それに対する計画を組んで今帰ってきました。しかし、その事件が、誰が指示してそのようになったのかということは、日本も知らず、韓国も知りません。これが知られるようになれば、統一教会の文先生が日本のために貢献したということを知るようになるでしょう。今は、少しずつ知られるようになりました。

 統一教会は追い込まれてもかまいません。中共とソ連がねらっている日本が左傾化されれば、韓国もどうすることもできません。袋のねずみがどこに行くのですか。左傾化されざるを得ないでしょう。そのような理由で、これを右傾化するために、先生が日本を助けているのです。日本では、政治家たちも共産党ゆえに反共色をもつことができずにいます。それゆえに、統一教会を前面に立てて、朝鮮大学の前で反共講義をしているのです。今、原理研究会もこのことのために闘っています。(二三-一三七、一九六九・五・一八)

 私が刑務所に入って出てきてから、すぐに甲寺にとどまりながら研究したことは、「今後、日本が問題だ。今は滅びたが、今後再び日本が問題になる時が来る。それゆえに、私たちは日本を怨讐視してはならない」ということでした。歴史を見れば、韓国を六十回以上侵犯した日本人ですが、韓国人は、道心をもって彼らを感動させようとしました。

 「初めから韓国のすべての文化と技術を学んで私たちに反対したのではないか。このような民族性がいまだに残っているので、私たちが本当に愛でもてなす心をもち、道心をもって彼らを感動させて愛の世界を立て、滅びた彼らのために、滅びたその時の刀で復讐するようなことはせずに、彼らを愛したという条件を立て、彼らを愛したという伝統を立てよう!」と言ったのです。ですから、大学街で日本と交渉する準備をしておき、ひそかに日本に人を派遣したのです。(六五-五八、一九七二・一一二三)

三 お父様が御覧になる日本の使命

1 恩赦された日本

 先生が特別にエバ国家として立てた日本の女性たちは、二つの心をもっています。一本ではなく、二本になっていればどのようになりますか。女性が嫁いでいけば、秋夕のような名節に、すべてどろぼうして帰ってくるという、そのようなうわさがアジアでは立ちました。西洋に行って暮らそうという人がいないではないですか。ですから、女性がみな「帰る」と言えば、男性もみな一緒に帰っていくのです。帰らなければそこで死ぬはずですが、みな、お金を稼いだといえば、ふろしきに包んで帰っていきます。

 日本は島国でしょう? 火山で毎日揺れる故郷がどうしてそのように慕わしいのですか。考えてみれば、惜しむほどの情的な内容は何もないのですが、故郷なのでどうすることもできないのです。

 皆さんの故郷は、まともでなければなりません。火山でも爆発する日には大変なことになるのです。大島も、鹿児島も、調査してみれば分かりますが、日本全土が列島です。ですから、どこに逃げていくのですか。韓国しかないというのです。

 日本は既に恐れています。ですから、今、旅行に行く気分で、休息として韓半島に来て大陸と出会うようになれば、気分が良くなります。大東亜戦争の理想であった大東亜共栄圏は、既に先生がすべてつくったというのです。それは、銃と剣で脅迫してつくるものではありません。多くのアジア人の血を見ながらつくるものではないというのです。先生は、一人も殺したことがありません。日本人を殺したという話を聞いたことがありますか。

 ある人が統一教会に入ってきて、汽車に乗っていく途中で誤って落ちて死ねば、みな「文総裁がそのようにした」と責任を転嫁するのです。アメリカでもそのようなことがあります。釣りに行った統一教会のメンバー二人が事故に遭い、死にました。ところで、それについて「文総裁が殺した」とこのように言って、私の両肩に責任を負わせているのです。そのようなとんでもないことがどこにありますか。先生が責任を負うという意味は、単に日本全体をエバ国家として立てる責任を負っているということです。

 都市には、どろぼうが大勢います。義心のある人々はみな、田舎にいます。ですから、氏族的メシヤとして故郷に帰りなさいというのです。

 先日、すべて指示したではありませんか。それなのに、どうしてやらないのですか。それをやらなければなりません。お金が問題ではありません。特別なことについては命令することができるのです。

 先生にお金があれば、日本の負債を返してあげようとするのであって、先生が使うのではありません。自分の財布の金額の中から、三〇パーセントを神様にお返ししなければなりません。先生には一銭もありません。借金をしてこのことをしているのです。父母が借金をしているのに、家で「ああ、私は死にたくない」という息子、娘がどこにいますか。そのような子女は不孝者です。そうですか、そうではありませんか。はっきりと話してあげるのです。話してあげたにもかかわらず実践しなければ、霊界に行って讒訴されるのです。「お前、先生が指示したことをはっきりと知っていながら、なぜやらなかった?」と言って、自分の先祖たちが讒訴するのです。原則だけは、はっきりと教えてあげるのです。

 「南北統一がなされればどのようになるだろうか」、そのようなことを考えるでしょう? 南北が分断されたのは日本が原因なので、南北統一がなされる時までは日本の協助が必要なのですが、南北統一がなされたのちには、お金が何十倍、何百倍かかったとしても、収拾するのに問題はありません。

 北朝鮮の貧しさ以上に日本人が貧しい生活をしてでも南北統一をしなければ、日本全体の解放は不可能です。天はそのように見ています。大きな銀行は、すべてソウルに行かなければなりません。なぜでしょうか。アジアの建設のためです。日本人は、そのようなことをよく知りません。日本は、もともと大東亜共栄圏を主張した時期があったでしょう? 今は、支配するのではなく、アジアを開発しなければならないのです。

 今までは、神様の所有がなかったので、真の父母にも所有がありませんでした。今、先生がもっているものはありません。すべての教会が、所有のために真の父母の名前を使用しているのです。

 教会と国に献金し、神様に捧げなければなりません。神様の原理的所有権の出発という権限が与えられたのちに、先生は宇宙的宮殿をつくらなければなりません。先生は、まだ南北統一において中心的な位置をもっていません。それをはっきりと知らなければなりません。

 それゆえに、皆さんは、建国精神に向かって進んでいく二世たちを教育すべき父兄、夫人、先輩の立場で、統一教会の華やかな未来を開いていく青年たちの道をふさぐ無知な指導者、無知な先輩、無知な父母になってはいけません。先生が忠告するのです。

 今から全国に宣布するのです。「私は決心しました」と宣布するのです。皆さんを中心として、十人、百人、日本民族全体を糾合するのです。そのようにして、アジアの建設のために世界に船出するのです。日本がそのようにして船出するようになれば、世界から歓迎されるのです。それ以外に、日本の未来はありません。先生が誓って立てた以外の道はないというのです。

 ここに集まった五百四十人、この人員を中心として十人ずつだけ糾合すれば、五千四百人になります。このような方式で選抜していけば、南北統一の資金は問題ありません。どのようなことがあっても一体化させなければならない責任がエバ国家としての日本にある以上、日本が過去の歴史を懺悔する意味でも、南北を分断させたその罪過を蕩減しなければならないのです。(二二七-一〇一~一〇四、一九九二・二・一〇)

 日本が四十年前に犯した過ちがあるので、世界から、アジア民族から烙印を押されているのですが、それをどのようにして消すのでしょうか。その烙印を消さなければなりません。何によって消すのでしょうか。お金で消さなければなりません。先生を立てなくては、日本がアジアに出ていく道はありません。

 今、中国自体を見ても、中国人は、日本人といえば無条件に嫌うのです。「すべてお金でやる」と認識しています。表情では分からないというのです。しかし、先生はいつでも歓迎です。ですから、先生を中心として出ていくのです。

 先生は、絶えず日本のためにこのように犠牲になっています。少しだけ考えてみても、神様に対して恥ずかしい時がたくさんあるのです。「何ゆえに、お前が一生の間苦労して日本を解放し……?・」。日本人は昔から怨讐なのに、そのような者たちのために、一生を懸けてこのように苦労しているのでしょう? しかし、どうすることもできません。愛というものは、女性がいなければできないのです。

 韓国を最も愛する国は、日本です。今の日本民族は、先生の教えによって教化された日本民族です。かつては、最も憎む韓国の怨讐である日本民族でした。今、先生が怨讐圏を完全にチェンジしているでしょう? 日本の歴史において、皆さんは、天皇に対して日本民族として忠誠を尽くしてきたでしょう? 「陛下のためには、命までも喜んでお捧げします」という、そのような精神的伝統があるのですが、今私たちがやっていることは、それ以上の基準にならなければなりません。命が三つ、四つ、いくつあったとしても、兄弟をみなまとめて犠牲にしたとしても足りないという忠誠心をもち、神側に立たなければならないのです。(一九二-三二七~三二八、一九八九・七・九)

2 日本の使命

 韓半島において、サタン圏の三カ国が出てくれば、神側の三カ国を編成しなければならないのですが、英・米・仏が反対したので、それを中心に反対の基準から取り戻してきたものを条件として、日本と中国を中心として復帰的な神棚の三カ国を選択したのです。

 ですから、日本が福を受けるようになるのは、先生が選んであげたからです。このようになるのです。なぜそのようにならなければならないかというと、日本がエバ国家だからです。エバ国家とはどのような国でなければならないのかというと、必ず侵略国でなければなりません。

 イギリスは、世界の代表的な侵略国です。天使長はどのような者かというと、歴史上にない侵略者です。神様までも負かしてしまったのです。最高の侵略者です。最高の詐欺師です。ですから、神側に対して侵略者でなければならないのです。そのような使命を果たさなければ、エバ国家として登場することができません。ですから、そのような国家でなければなりません。

 そのような国家が世界の文化圏を創建するのですが、それが歴史の動機になるのです。それゆえに、西欧文明圏はイギリスから出発しました。それでは、なぜイギリスがエバ国家なのでしょうか。イギリスは、島国なので大陸を思慕するのです。ちょうど男性を思慕する女性のような立場にあるのです。孤独な立場、自分自身で自立できずに、夫を見つめる女性の立場と同じなのが島国です。それが西欧文明の代表としてはイギリスになるのですが、アジア文明圏の代表としては日本という島国がなるのです。

 それゆえに、日本文明は、百二十年で文明圏として限界に達したのです。このように考えるのです。明治維新がなされてから、今年でおそらく百四年目かになるでしょう? 日本文明は、百二十年に達すれば、すべて統一文化圏に吸収されます。もうすぐでしょう? その時は、韓国を四十年間占領して支配したのが限界に達した期間に相当するのです。

 日本は、アジアにおいて侵略国です。韓国を支配し、中国を支配したのです。エバ国家であるその国は侵略国なのですが、アダム国家を支配しなければならず、それから天使長国家を支配しなければなりません。アジアの天使長国家は中国なので、中国文明がアジア文明の出発なのです。また見てみれば、中国は何を好むのでしょうか。龍を好みます。龍は天使長型だからです。

 ですから、日本は、アダム国家である韓国と天使長国家である中国をすべて支配する立場にあるのです。それは何かというと、ちょうどエデンの園で堕落する時に、エバが天使長を滅ぼし、アダムを滅ぽしたのと同じです。

 日本は二人の男性を滅ぼした国です。それゆえに、それと同じ世界的な国家形態の立場からそれを蕩減復帰しなければ、摂理の原則が一致しません。イギリスがそうだったのであり、アジアにおいて日本がそうだったので、そのような条件を中心として見るとき、韓国と日本が怨讐であり、日本と中国が怨讐です。怨讐にならなければならないというのです。その怨讐が最初に復帰されなければならないのです。

 反対したので、怨讐の側から再びひっくり返し、天の側に蕩減復帰させるのが救援摂理の原則です。ですから、中国が抜けてはなりません。アメリカでも、日本は怨讐でしょう? そのように原理に合うように神様は摂理してこられるのです。日本は、アメリカに対して、今でも怨讐です。

 今、神側では、先生を中心として怨讐の国、エバの国を立てて、アメリカと韓国を一つにするための主動的役割をさせています。ですから、怨讐は怨讐ではありません。「きのうの敵はきょうの友」と言いましたが、そうではなく、きのうの敵はきょうの食口になるのです。分かりますか。

 今、日本が韓国を助けてあげているでしょう? 反対のことを行うようになるのです。日本がアメリカを助けてあげなければならないというのです。そのようにしなければ復帰はなされません。完全にそのような立場に立ったのです。(六八~五一~五二、一九七三・七・二三)

 なぜ日本が必要なのでしょうか。日本は、花のように美しい青春を迎えた女性です。エバ時代です。エバ国家です。本来は、イギリスのキリスト教が反対しなければ、イギリスがエバ国家になっていたはずです。しかし、それが壊れることにより、反対するサタン側から抜き出して、日本がエバ国家になったのです。それは皆さんが原理を通して学んだので詳しい話はしませんが、二十年ほどで日本は世界的な富豪になったではありませんか。今からは、アメリカよりも前に立つでしょう。経済復興で日本は世界最高の位置に立つようになっています。事実、そのようになっています。それは、日本がよくやったからそうなのではありません。エバ国家なので、日本に祝福をしてあげるのです。韓国ゆえにそうなのです。(六八-一七五、二九七三・七・二九)

 日本にメシヤが来ることができるでしょうか。来ることはできません。島国にメシヤが来ればどのようになるでしょうか。ぽこんとへこんだものが海の底に入ってしまいます。男性は高い所で生まれるのです。理想的な所で生まれるのです。

 ですから、最高のものは垂直に焦点を合わせるのです。平面理想ではありません。今まで、知識を中心として平面運動をしていたとしても、垂直理想を立ててすべて拡大し、常に球形運動をしなければなりません。そのようにしない場合には、行く所が分かりません。上がっていくこともできず、再び戻ってきた場合にはどのようにしますか。戻ってきても、再び上がっていく所がなく、下りていく所もありません。ですから、中心を求め、根を求めて世界は連帯し合っているというのです。(二三〇~一六一、一九九二・五・八)

 カイン・アベルの基準を立てることができなければ、母の立つ位置がありません。世界を一つにするためには、時になれば世界的な面で一つの方向性を求めていき、民主世界圏内に行って国家基準を完全につくっておいてから、どのようにしなければならないのでしょうか。カイン・アベル国家、それからアダム・エバ国家がなければならないのです。それを選択しなければなりません。

 ですから、世界的に韓国がアダム国家です。アメリカを中心としたキリスト教文化圏が先生を受け入れていれば、どこがエバ国家かというとイギリスです。イギリスがエバ国家となり、イギリスと世界のキリスト教文化圏を中心として一つにするはずだったのですが、キリスト教が反対することによってできなかったので、これがアジアに回ってきて、アジアを中心として、韓半島を中心として怨讐の国である日本が登場したのです。

 復帰時代に入ってくるようになり、日本は、エバ国家の立場にあるので、世界の終末時代における経済圏を、すべて集める母の責任を果たすのです。

 エバによって失ってしまったものを、すべて日本が復帰しなければなりません。ですから、日本における経済圏のすべての力は、日本のためのものではありません。韓国のためのものです。これが分からないので、これを分からせるために、私がお金を投入しながら教育しているのです。

 ですから、姉妹関係を結ぶのです。兄弟国家をつくりなさいというのです。兄弟国家をつくり、カイン・アベルのように結びなさいというのです。国家がそのようになり、アダムとエバのように完全に一つに結んでしまえば、その国家の一番上に真の御父母様が登場することにより、アジアと世界が一つの世界になるのです。

 ですから、日本がすべきこととは何でしょうか。エバは二人の息子を産んだので、今、日本の統一教会の食口たちがすべきことは何でしょうか。

 アメリカがアベルであり、ドイツがカインであって、お互いに怨讐です。この怨讐国家を抱いて乳を飲ませ、日本の統T教会の伝統をアメリカに植え、ドイツに植えるのです。この運動をするのです。

 韓国と日本も怨讐でしょう? アダムとエバが怨讐の種を蒔いたので、世界的結実をなさなければならないのです。

 それから、カイン・アベルが怨讐の種を蒔いたので、怨讐国家として世界的に実を結ぶのです。また、世界的に民主世界と共産世界が一つの世界に越えていくためには、カイン・アベル圏の兄弟基盤を復帰しなければなりません。そのようにしたのちには、父母圏に越えていくようになるのですが、その時は世界版図が父母国家になり、カイン・アベルの国家形態を中心として、蒔かれたすべての怨讐が一度にここに連合され、四大怨讐圏国家が一つになり、自分の国を愛する以上に天を愛する伝統を立てることにより、歴史上にない新しい国の出発がなされるのです。そのようにして地上に天国が始まるのです。(一三六-一七七、一九八五・一二・二九)

 今日、なぜ日本が世界的な経済大国にならなければならないのでしょうか。天使長圏の文化世界にあるものを日本がすべて奪ってこなければなりません。日本がアメリカを押さえ、ドイツを押さえて、それ以上に上がっていかなければならないのです。このようにして一九七八年から五年間、日本がこのように有名になったのです。潮の流れが変わったのです。西側に流れていた水が東側に流れ、速度を加えていってみると日本が現れたのです。このようにして今、日本が世界的に有名になったのです。

 そのようにしながら統一教会の運動は、日本のエバ国家という名称を中心として、エバは乳を搾って息子に飲ませなければなりません。どの息子にですか。アベルと、それからカインに飲ませなければなりません。飲ませて育てなければなりません。しかし、子供たちは、みな自分勝手につくった世界のカイン・アベルです。

 これをどのようにしなければならないのでしょうか。心情で抱き、自分の子宮に入れて再び産まなければなりません。入れればどのようになるのでしょうか。いくら子宮に入れたとしても、父がいなければ生命の種はありません。

 ですから、エバは父を愛する心で、その父は天を愛する心で、これ以上ないほど愛さなければなりません。これ以上ないほど愛するにおいては、息子、娘よりも愛することができる立場に立たなければなりません。そのような系統的因縁により、ここで再び父の精子を受け、子供の種を受けて再び産む運動をしなければなりません。しかし、大きくなったのちには、再び産むことができないので、接ぎ木しなければなりません。(一二二-四四、一九八二・一〇・三一)

 日本は、カインとアベルを一つに抱かなくては天に入っていくことができません。アダムは、カインとアベルを抱いたエバを連れて神様のところに帰っていくようになっているのです。アメリカとドイツが一つになれば、ソ連は手も足も出ません。ですから、み旨から見れば、日本と一つにならなければならないのです。アジアにおいては日本を食べようとし、西欧ではドイツを握ろうとしているのを私が完全に押さえています。そうすれば、サタンは入っていかないのです。ですから、先生は日本政府に影響を及ぽすのです。(一二三-三九、一九八二・一二・一)

 神様の愛を中心として一つにならなければならない韓国、日本、アメリカを中心として見るとき、アジアにおいて、日本はちょうど垣根のようになっているではないですか。地形的にそのようになっています。韓国は、アジアの穴だというのです。半島は何かというと、男性で言えば生殖器に該当するのです。

 日本は、島を中心として一つになることができる運勢をもっているのですが、日本自体が韓国を支配したのです。四十年間です。それはサタンが支配したのと同じです。天照大神、女性神に仕えている日本の国がアダムの国を四十年間支配したのは、四千年歴史をサタンが支配したのと同じです。この過程にあるので、一時、アダム文化圏を支配し、西欧文明圏をすべて受け継ぎ、西欧と通じることができる道を築きました。

 ですから、日本文化圏はイギリス文化圏です。イギリスのすべての文明制度を移植したのが日本です。アジアにおいてイギリスのような国、イギリスを中心として世界を制覇したそのような時代を再び蕩減復帰したのです。それを再現させるための形態が日本だというのです。

 ローマを中心としてすべてのヨーロッパ文明圏が一つになったのと同じように、その半島であるローマと同じものが再現される所が韓半島です。それゆえに、韓国と日本とアメリカを連結させなくては、この世界問題を収拾することができません。これが現在の立場です。

 それでは、誰がこれを一つにするのでしょうか。いくらアメリカが優れているといったとしても、アメリカにはできません。いくら日本が優れているといったとしても、日本にはできません。いくら韓国が優れているといったとしても、韓国にはできません。

 それは統一教会のレバレンド・ムーンを中心として、神様のみ旨によって一つになるのです。アダム、エバ、天使長が愛で一つになれる本然の圏を受け継ぎ得る内的な摂理観、摂理歴史の背景をもって現れる、そのような団体、そのような人でなくては、一つにすることはできないと考えるのです。

 ですから、先生が今までやったことは、韓国に先立って日本に基盤を築いたのです。日本に基盤を築くと同時に、日本の基盤を築くに先立ち、既にアメリカに対する基盤を一九六二年から、六〇年代から築き始めたのです。今見てみれば、アメリカも私かいなければならず、日本も私かいなければならず、韓国も私かいなければならないのです。これは明白な事実です。(一六六-二九四、一九八七・六・一四)

 電気が空気を中心として結婚式を行う時は、陽電気が先に動くのではなく、陰電気が先に動かなければなりません。地に届いて初めて作用が起きるのです。ですから、低気圧になります。このように、空気を通してプラスとマイナスが統一されるのです。

 なぜ日本が、そのように電子世界において最高のチャンピオンになったのでしょうか。女性だからです。電子世界はますます小さくなるのです。大きなラジオがポケットに入るようになったのです。女性のハンドバックにすべて入ります。それを見て喜ぶのが女性ではありませんか。

 なぜ人々は、ダイヤモンドのような宝石を好むのでしょうか。小さいから好むのです。ですから、全世界の宝石類は、すべてそこに入っていくのです。

 日本は、エバであり島国なので、常に大陸を思慕するのです。島国は、すべて魚の棲む家です。ですから、日本人は魚をたくさん食べるので長生きするのです。結局は、そうであってこそ元気な息子、娘を生めるというのです。

 きょう、私たちの食口を見ると、女性たちの背がみな高いのです。昔はこのように小さかったのですが、大きいのです。それは魚を食べるからです。

 そのようになったので、このエバ国家というものは、こちらを見てもあちらを見ても、先生の環境圏内から避けるすべがありません。また、天使長の国も避けるすべがありません。

 四十年前に敗戦して日本が荒廃したのですが、女性が現れて、四十年間で二十代のような美人になったので、世界の男性がみな取って食べようとするのです。日本の女性たちに対してよだれを流しているのです。(二三五-三一八~三一九、一九九二・一〇・一五)

3 「その国」のための使命

 なぜ先生が日本人を重要視するのでしょうか。これが問題です。

 アメリカに来て暮らす先生が、なぜ日本人を重要視するのでしょうか。日本人は三十七年前、第二次大戦の時、韓国の怨讐だったのですが、なぜレバレンド・ムーンがアメリカに来て日本人を重要視するのかというのです。

 なぜ日本人は、韓国の怨讐なのにレバレンド・ムーンを好み、このアメリカの怨讐なのに、なぜ好むのでしょうか。日本はエバ国家だというのです。エバの立場にいます。

 そのエバが息子を産んだのですが、二人産んだのです。カインとアベルを産みました。これを抱いて双子として再び産まなければならないのですが、争う息子ではなく、互いに愛する息子にしなければなりません。そのようにしなければアダムを訪ねていく道がありません。アダムを訪ねていくことができないというのです。

 乳を一つずつ飲んだとしても、互いに足でけってけんかしてはいけません。互いに取り替えて飲んでも、くわえてただ喜び、互いによしよしとなでてあげながら乳を飲まなければならないのであって、け飛ばしながら乳を飲んではいけません。一つにならなければなりません。そのようにしなければ、エバはアダムのところに行くことができません。

 また、アダムは、エバがカインとアベルを一つに抱いて戻ってくるようにさせなければなりません。そのようにしなければ、神様のところに行くことができません。これが原理です。ですから、死ぬまで命を懸け、死を覚悟してこのことを完成しなければならない責任があるという事実を知らなければなりません。

 カインとアベルは、天使長の息子、娘です。そして、天使長が誤ったのですから、天使長は、アダムとエバに対して絶対服従しなければなりません。

 先日、ドクター・ダーストとニール・サローネンが不平を言いましたが、ドクター・ダーストをしかり飛ばし、アメリカ人をしかり飛ばすのであって、日本人や韓国人はしからないというのです。天使長が降伏しなければなりません。そのようにしなければ行くことはできないというのです。「怨讐を愛しなさい」と言ったイエス様のみ言を考えるとき、怨讐国家を中心として天国の船出が始まるという事実を知っていたイエス様の立場は、どれほど悲惨だったかということを知らなければなりません。また、それを実践するレバレンド・ムーンの立場が、どれほど悲惨かということを知らなければなりません。

 神様がいらっしゃるならば、けってしまいたいと思い、殺してしまいたいと思い、首を切ってしまいたいと思い、一日ですべて埋めてしまい、逃げていきたいと思う時がいくらでもあり得るというのです。このように怨讐の基盤の上で、愛して勝利の出発をしなければならないという悲惨な事情を知らなければなりません。ですから、この国にエバの基盤を造成するために、日本の女性たちを動員したのです。手本を見せなければなりません。それが何かというと、世界的なエバの責任だというのです。教育するのです。不平を言っては、皆さんは絶対に天国に行くことができません。

 今後は、皆さんが日本人とドイツ人と韓国人と、一つの家で暮らさなければなりません。一つの家で四十家庭、百二十家庭が暮らしたとしても、不平を言わず、争わずに暮らすことができてこそ、パスして天国の市民になることができると考えるのです。

 そのようにしてこそ、皆さんの家庭が天国の家庭として生余録に登録されるだろうと考えるのです。これはレバレンド・ムーンの言葉ではありません。原理がそうなのです。私の言葉ではありません。このようなことを知ったのでレバレンド・ムーンがこのようにしているのであって、知らなければ、今日の皆さんのように許しを受けられる道があるはずですが、知ってやることができなれば、許しを受ける道がないというのです。(一二五-一四二、一九八三・三一四)

 日本に生まれて日本で死ねば、日本的な人間にしかなりません。日本に生まれて世界で死ねば、世界的な人物になるのです。「統一思想」をもった女性たちは、腹が据わっているということで有名です。皆さんは、小さな女性ですが、大物であっても堂々と会うことができる度胸をもっているでしょう? このような女性は、日本的な男性は嫌であり、世界的な男性でなければ相手にしません。

 ですから、どの男性も、みなそのような立派な男性にならなければなりません。女性は、それほど努力しなくてもよいのです。立派な夫を迎えれば、夫に比例した成功の基準は、結婚する一週間前と一週間あとでは、全く異なります。女性は、それほど準備しなくてもよいのです。女性らしいまなざしをもてばよいのです。女性が街頭に出てキャンペーンをしながら「皆さん、お願いします」と言うこと、それは良いですか、悪いですか。喜んでするのですか、仕方なくするのですか。喜んでするのであれば一生しなければなりません。

 ですから、私たちは、その答える方法を知らなければなりません。自分は良いのでするのか、悪いのでするのか、どちらなのかというのです。男性が花束を抱いて「皆さん、お願いします」と言えば、本当に見苦しいのです。

 死んでもできないことを仕方なくするのですが、それをやってみれば、おもしろいことがそこにいくらでもあるのです。

 できないので「できない」と言う立場に立つよりも、できなくても「やる」と言うとき、そこにはいくらでも成功の道があるのであり、いくらでも善の道もあり、世界的な道も開かれるのです。ですから、人間に限界を置いてはならないということを発見するためには、まずそのような価値観が必要です。それによって私たちは、がりがりにやせた人が、強くてがっしりした人になります。前しか知らなかった人が後ろを見ることができるようになります。戦術において、四方をいかに管轄する能力を備えるかによって勝敗は決定されます。

 なぜそのようなことをするのでしょうか。日本に誰にも負けない人材を養成するために、このようなことをさせざるを得ません。ですから、統一教会の女性において、夫が死んだ場合に、涙をぼろぼろと流す子供が三人、十人いても泣かないでいることができる女性を育成しなければなりません。結婚して子供を三人、あるいは五人もった時も、男性が必要ならば動員するのです。そして、男性を送った立場に立ち、一人で五人、十人の子供がいても、生活問題は心配ないという女性を育成します。

 そのようにすれば、その男性は何をするのでしょうか。日本、あるいは世界のために働く男性をより多く育成しようとするのが先生の考えです。気分が悪いかもしれませんが、先生が願うことはそれです。そのようにしてでも早く世界を復帰することができれば、というのが神様の願いなので仕方がありません。これに反対する人がいれば、荷物をまとめて帰らなければなりません。

 一人の子供が泣いてもおろおろする軟弱な女性になりたいですか、男性がいなくても十人の子供に大学を卒業させることは問題ないという自信をもった女性になりたいですか。ですから、無一文でも、決心いかんによってお金を稼ぐ道はいくらでもあるというのです。先生はそのような訓練をしています。先生は何でもやることができます。今どこに行っても、誰の援助がなくても開拓していくことができます。(五五-五二、一九七二・四・二三)

 統一教会の食口は、日本の統一教会と韓国の統一教会が、両国間にいまだに残っている歴史的、国家的な感情をどのようにすれば超越でき、兄弟のような心情圏をつくることができるか、ということを考えなければなりません。これは最も重要なことです。ここにおいて、日本や韓国などという国を介在させて考える立場に立つ場合には、神様が願われる新しい神様の国をつくりあげることができません。そのような立場から見たとき、韓国と日本の食口たちは、一体となって新しい国家復帰という目標を定め、神様が探してこられたその国を全体的に復帰する時まで推し進めていかなければなりません。これが統一食口の世界的使命です。

 このために、韓国の統一食口は今まで闘ってきました。その歴史的伝統を日本の食口たちに伝え、いかにして日本の食口たちを同じ立場に立てるかということが、今現在において重要な問題です。

 歴史の背景を異にするこのような立場から考えてみれば、自分の国内閲においては、いつでも日本ならば日本を考えるようになり、韓国ならば韓国を考えるようになります。それではいけません。

 ここにおいて自らの国家を超越して、韓国も日本も、韓国の統一教会の食口も日本の統一教会の食口も、共に今までの国家観念を超越して、新しい国家編成という目的で一致しなければなりません。このようにして一つの国家が一つの国のための媒介体として努力するならば、これは神側として栄光の基準になるのです。今まで、サタンが役事していた世界には、そのようなことかありませんでした。

 一つの国、その国の主権を立てるために、二つの民族が共に協力して一つの民族の主権をつくったという歴史は、今までありませんでした。しかし、神様の摂理に従う私たち統一教会の食口は、二つの国民が一つの国の主権を立てるために犠牲になることができなければなりません。すべてのものを投入してそこに歩調を合わせるということは、今までの歴史にはなかったことです。ですから、それは神側で誇る条件になるというのです。

 このようなことを成すために、その先頭に立つ国は、歴史的にとても大きな使命をもっています。ですから、韓国と日本、韓国の統一教会と日本の統一教会がもし一つになって一つの国を復帰したという場合には、二つの国民が結合されたその伝統は、今後の歴史過程において多くの国の模範となる伝統的基盤となるでしょう。ですから、この伝統をどのようなことをしてでも、きれいな真の伝統として神側に立てることが、日本と韓国が今からしていかなければならない統一食口の使命です。

 ここにおいて感情的なわずかなすき間、すなわち境界線をなくすように、いかにしてその障害要素を早く打破するかということを考えるとき、私たちは、祝福を中心とする国際結婚問題を考えなければならないのです。

 できれば短い期間内で、日本の女性は韓国の男性と、韓国の女性は日本の男性と、このように感情的結合をなす祝福の基盤をつくらなければなりません。それでは、どのようにすればそのような基盤を早くつくれるのかというのです。もしそれが成し遂げられれば、これは、新しい世界をつくるにおいて絶対的に重要なものになります。

 そのようなことを考えるとき、今回、三百人近くの皆さんがここに来て修練を受けているということには、大きな意義があります。日本人として韓国に来たという考えを捨て、日本で生まれた韓国の僑胞だという心をもち、自分の本国に来たような考えをもって、新しい思想を植えていかなければなりません。ですから、私たちは、短期間で主権国家を復帰しなければなりません。ところで、まず韓国を復帰しなければ、日本は復帰することができないというのです。(四〇-一二三、一九七一・一・三〇)

 日本を考えてみれば、今、日本はそれほど統一教会に反対していないように見えます。究極的な迫害は、まだしていません。しかし、そのような平穏な時代が、そのような環境がいつまでも続くと考えたら大きな間違いです。

 もし天皇を中心として、そこに右翼が一つになれば、日本は神道が中心となっていくようになります。しかし、神道とキリスト教は歴史的に反対になっています。そのような立場から考えてみるとき、日本の復帰摂理を急がなければなりません。ですから、日本作戦において、先生は、今までそのような背後の関係を一括して考え、指導してきました。日本は、必ずこのような過程を通過して、このような時代に追われ、このような政策的な方針を進めさせていくでしょう。ここにおいて統一教会は、どのような方向に進んでいくのかということを考えなければなりません。

 もし誤った場合には、とんでもないことになってしまいます。その両側を合わせながら、まだ始めたことのない新しい中間の位置をとりながら、短期間で発展する道はどのような道なのかということを考えなければなりません。

 様々な危険を経てそれを遂行して成し遂げれば、自由な世界圏になります。もしそのような基準ができれば、三年以内で、世界をある方向に向かって進んでいくことができる基準まで引き上げることができます。

 世界的復帰ということを考えるとき、そこでより一層考えなければならないことは、その国がどれほど重大かということです。皆さんは、それを頭から忘れてはなりません。寝ても覚めても、あるいは仕事をする中でも、このような精神的モットーを遂行するために、私たちはあらゆる力をそのことに注がなければなりません。時が来たときには全体が行動して、一度にその目的のために生きなければならないという、そのような決意を常にもたなければなりません。

 ここにおいて、日本民族は異なっていると言うことができます。感情が残っていては、絶対に神様のみ旨を遂行することはできません。韓国民族ならば韓国民族に対して、地位などというそのような感情をもってはいけません。そればかりではなく、国を超越して、カインとアベルのように、自分の血統以上にお互いを愛さなければなりません。

 ですから、韓国にいる統一教会の食口同士で愛するよりも、韓国の食口と日本の食口が愛するほうがより強い愛にならなければ、これは世界的伝統になりません。そのような重大な位置に立っているということを皆さんが考えて、今から方向を転換していかなければ、神様が探してこられた国を復帰できません。韓国にある統一教会自体だけでは一つの国を成すことができないという環境に追われています。いずれにせよ三角作戦を行い、外部をして援助させる国家的基盤をつくらなければ、北側を押し出すことはできません。

 このようなことを考えて、皆さんは、その方向に心を合わせ、その目標に向かって一体となることができるように努力してくれることを願います。これが、今回皆さんが来韓するようになった主たる目的です。そして、皆さんが常に目標としなければならないことは、国を救わなければならないということです。もし日本の政策が韓国に反対する政策ならば、日本の食口たちは、政府に抗議し得る基盤を築かなければなりません。そのような基盤を築こうとすれば、そのための実践をしなければなりません。あるいは、アジアの平和を害する政策を施行するならば、私たちはそれに反対する政策を用いざるを得ません。

 日本の食口自体をもってできない場合は、世界のすべての統一教会の食口を行動のご縁に立たせ、歩調を合わせてそのような抗議をさせなければなりません。それができない場合には、世界各国の世論を動員してでも影響を及ぼすように措置しなければなりません。そのようなことを考えれば、何か何でも国家基準が必要だというのです。国が必要なのです。統一理念を中心として国を指導することができる、そのような優位的立場にいかにして立つかということは、統一教会の食口として常にもたなければならない重要な思想です。

 もし地上の国家を復帰することを自らの生涯で果たすことができなかった場合は、皆さんは、霊界に行ったとしても天国に属する人としての価値をもつことができません。地上において、神様の主権圏内で統治された実績をもって霊界に行かなければなりません。それが本来の創造基準なのです。

 このように考えるとき、国というものは、私たちの生涯においてどのような犠牲を払ってでも復帰しなければならない重要な目標です。伝道するのも、この目的のためです。

 ですから、何か何でも早く早く良い人を復帰して、影響力を早く波及することができるようにし、すべての力を一箇所、復帰に向けて注がなければなりません。

 そのようにして一つの国が復帰されれば、第二の国を復帰して全力を集中しなければなりません。もし二つの国が復帰された場合には、再び二つの国が第三の国に向かって集中します。このようにして一つ一つの国を復帰していかなければ全世界は復帰されません。(四〇-一二九~一三一、一九七一一・三〇)

第三章 日本教会と日本食口

一 韓日交叉結婚

 韓国人は、みな日本人を怨讐と思っています。日本人にやられて血を流した人が大勢いるのです。そのような日本民族、そのような日本の者たちを、文先生が代表して韓国の青年男女と相対を結んで結婚させてあげたということは大変なことです。大変なことになるはずですが、結果的には、韓国も驚き、日本も驚いています。

 このようなことをするにおいては、日本の久保木会長を中心として、小山田氏と古田氏の三大指導者がいます。三年前から教えたのです。「交叉結婚させるので準備しなさい!」と言いました。交叉結婚とは何かという、それを説明しなければなりません。「交叉結婚」という言葉は初めて聞くのです。そのような結婚はないので、それを説明すると、「いくら先生が素晴らしくても、日本の歴史において考えてもみなかったことを、実際にできるそのような先生にはなれないだろう!」と思ったのです。それには、援助のようなものは考えません。ですから、日本の指導者たちは決断しませんでした。先生が決断して皆さんの交叉結婚を成し遂げたのです。(二一八-二九六、一九九一・八・二二)

 先日指示したことは何かというと、日本と韓国の一体化です。それに先立って南北を統一しなければなりません。それゆえに、一九八八年から交叉結婚を行ったのです。韓日一体化です。

 エバ国家である日本を中国がのみ込もうとし、ソ連ものみ込もうとし、アメリカも食べたいと思うのです。なぜでしょうか。美人が嫁ぐために裸になって座っているので、みな強奪しようとするのです。それを誰が防御したのでしょうか。先生が交叉結婚をさせることにより、すべて終わったのです。

 その時、指導者たちが、「日本が反対し、韓国が反対するので、交叉結婚をすれば大変なことになります」と言って大騒ぎしました。「この者たち、何か大変なのですか。大変なことになるかどうか見ていなさい!」と、このようにして一週間で何万人を動員する闘いが展開し、日本の大使館と韓国の大使館が組んで、自分たちの家族まで動員し、ビザは見もせずに夜を明かしながら判を押したのです。これは歴史的な記録です。

 日本の国家が反対することはできません。八十カ国が集まって行う合同結婚式です。そこに日本自体が反対すれば、日本は野蛮な民族になるのです。反対してみなさいというのです。反対すればするほど統一教会が宣伝され、ますますレバレンド・ムーンが有名になるのです。

 「いやあ、日本人二千五百人が韓国人と交叉結婚するのか」、このようにして、歴史においていかなる首領もできず、共産世界の命令でもできなかったことを、自らの意思によってやったというその事実を評価するようになれば、気球のように天にふわりと浮かび上がるようになっているのです。(二一三-一〇四、一九九一・一・一六)

 エバ国の使命を考えてみてください。これは歴史にないことです。一体化させなければなりません。日本の祝福家庭だからといって、将来二世たちをみな日本人と結婚させるのではありません。先生は、日本人と見るのではなく、アジア人と考えています。それを嫌う人は、天国に入ってアジア城で暮らすことができません。(二二七-七、一九九二・二・一〇)

 これは、日本の一億二千四百万が渡ってくることができる橋です。韓国人が反対してはならず、日本人も反対してはなりません。日本人と韓国人が一つになって歓迎するので、堂々と渡っていかなければなりません。サタンの讒訴も何もないのです。それは、日本人を救う近道です。

 自分の周囲に交叉結婚した人がいれば、皆さんの親戚よりも親しく交わらなければなりません。皆さんが責任をもって彼らの生活の面倒を見なければなりません。

 日本人同士で結婚した人は、彼らに侍らなければなりません。日本を見れば、どちらがお兄さん家庭かというと、交叉結婚した側が、今までの祝福家庭全体のお兄さんになるのです。摂理観において、日本人と韓国人が結婚することが最高の理想です。そして、祝福家庭が先生の側近と結婚することが最高の理想です。日本の国を救うことは理想ではありません。それは、根の近くに立つということです。韓国の近くに立てば彼になるのです。

 今回、皆さんは、交叉結婚ゆえに歴史的に貢献したところが大きいのです。歴史的です。先生が皆さんをこのように結び合わせる時も、日本の男性の中には、「あー、韓国の女性とは結婚したくない!」と言って帰っていった人もいるでしょう? ありとあらゆる人がいました。それは、霊界に行けば大変なことになります。歴史をひっくり返しました。失敗したことをエクスチェンジしたのです! これは入れ替えなければなりません。善なるものは上に、悪なるものは下に行かなければなりません。悪なるものが上に立ち、善なるものが下に立っているので、これを交差しなければなりません。悪なるものは下がっていき、善なるものは上がっていって、ここから戻っていかなければなりません。

 交差する時は、自分をすべて否定しなければなりません。水面から見て自分が上側に立っていると考えてはいけません。完全に変えなければなりません。ですから、日本人であれば、「先進国だ、アジアのトップだ!」、そのように考えるのではありません。交差時代には一番びりです。そのように考えなければ中間にとどまります。中間にとどまれば、着陸が不可能です。これは、いつも上下すべてサタンになるのです。着陸した場合には、上側はサタンになりません。下側もサタンになることはありません。そのような位置です。ですから、結局交替しなければなりません。日本と韓国の二世を中心として、愛を中心として交差するのです。

 ですから、日本のメンバー、韓国のメンバーで、このように交叉結婚して生きた人は、過去の宮中歴史と同じです。王の歴史において、敵国の王女など、その女性を連れてきて自分の一族と結び合わせるという悲惨な交叉結婚がありました。圧力に押されて仕方なく交差を行ったのです。しかし、今このように先生かやるものは、そのようなものではありません。喜びで国を超え、文化を超え、民族を超えて……。これにはそのような恨がありません。むしろ希望的です。韓国も、かえってこのように希望的に結び合わせるのです。

 この群れはどのようになるのというと、これが主流になります。このように交差する点は、平面歴史の方向性にあるこの一点の上に連結されます。ですから、祝福後、久保木会長や小山田氏に向かって、「あなたたちが中心ではなく、彼らが中心になるのです」と言いました。

 ここには国がありません。国に先立つ愛しかありません。代わりに生まれ得るアダムの直系の子女の立場に立ったという条件になります。国を超える愛です! 神様とお父様を中心としてです! 皆さんには、神様と真の御父母様を中心として、初めて国を超えて結婚したという基準をつけることができます。

 皆さんは歴史的な夫婦です。ですから、今からは、交叉結婚した人たちに特に大きな関心があります。(一九二-二〇七、一九八九・七・九)

二 韓日一体

 日本人の口から韓国語が出てくれば、それは歴史的な事件ではありませんか。顔を見れば、大部分が韓国系です。純粋な日本人はいません。すべて韓国系の人々です。そうでしょう? 考えてみてください。七十人のイスラエル民族がエジプトに入っていったのですが、四百三十年後には六十万にもなったのです。

 豊臣秀吉が韓国を侵略し、韓国の優秀な陶工をはじめとする四万の人を引っ張っていきました。四万人です。拉致していったのでしょう。彼らがどれくらいに増えたのでしょうか。賤民が迫害を受けながらやることができたのは子孫の繁殖しかありません。女性を抱いて寝転ぶ楽しみ以外には、楽しみがなかったからです。そのようにして増えた子孫がどれくらいになるか考えてみてください。

 九州と対馬の向かい側にある沖縄のような所で暮らしている人々も、日本人ではありません。彼らは、中国を含む韓国系に似ています。

 そのような伝統をもってアジア大陸を支配したという歴史的な権威をもっています。ですから、どこに行ってもすべての人が頭を下げるのです。平和の民族です。東方にいる民族、東夷なので、弓と矢をもちました。ですから、今回のオリンピック大会でも、アーチェリーで一等、二等、三等をすべて取りました。それは何を意味しているのかというと、標的をねらう目がとても発達しているということです。見学するために来たので、韓国のこのような歴史的な内容を聞いてみるのも悪くはありません。(一九二-一一一、一九八九・七三)

 一番目には、韓国と日本を一つにするのです。韓日両国一体を成し遂げるのです。二つはありません。韓国と日本は、アダム国家とエバ国家だからです。二つになってはならないのです。

 二つになろうとする群れが多ければ多いほど、その国家と家庭は滅んでいきます。いくら日本が反対しようとも、それを克服できる日本食口にならなければなりません。そのような日本食口にならなければ、女性としての、相対的な妻としての資格はありません。それを自分なりにきれいに清算して、夫を助けなければならないのがエバ国家の使命です。一つにならなければなりません。

 二番目は、言語も一つにならなければなりません。今回日本に帰ったなら、それを徹底的に教育しなければなりません。韓国食口が来れば差別し、韓国食口は教育したくないという従来の日本の考えは通じません。そのようにすれば、国が滅びます。

 ですから、教育する時は、自分の家で誕生日や何かの良いことがあれば、飲み物でもよく、食事でもよいので、おにぎりや弁当でも持っていって、さっとあげるのです。食口が千人ならば、食べ物を準備できないでしょう? そのときは、外に行って昼食でも分けてあげるのです。これ以上の宣伝はありません。

 韓国と日本は一体です。一つの国だというのです。皆さんは、そのように考えないでしょう?「言葉が違うので口のきけない人と同じだ。横で何を話しているのか分からないのに、どうやって夫婦が一つになることができるのか。言葉が通じないので一つになることはできない」、そのように考えるでしょう? 先生は、言葉が通じなければ、一つになるのは、より簡単だ思います。心情が良くて集まった人々なので、より簡単だというのです。韓国人でも日本人でも、心情が良ければ通じるのです。

 三番日は、日本と同胞の一体化です。「僑胞」と言えば、韓国の人だけを考え、韓国と連結された人のことだけを意味していて、朝総連は入らないのです。しかし、「同胞」と言えば朝総連も入ります。

 今回、「柳寛順同胞大会」を行った時、「同胞大会と言った」とぶつぶつ言う人がいたでしょう? それは、何も知らずに言っている話です。「同胞大会」と言ったからといって問題になるものではありません。しかし、「同胞」でなければ南北を包容することができません。南北の僑胞をみな合わせて「同胞」と言うのです。

 皆さんは、韓国同胞と言います。愛を中心として同胞愛を感じることができるように、一つにならなければなりません。居留民団や韓国人が日本の中でいじめられるのは、もうこれ以上耐えられないことです。

 昔は、日本人が韓国を軽く見て大騒ぎしながら訪ねてきたのですが、今からは反対にならなければなりません。日本は、四十年間韓国民族を迫害し、最後には徴兵、徴用によってすべて引っ張っていきました。それにもかかわらず、今、日本は、それさえも「責任を負わない」と言ってほうり投げています。

 スターリンがやった方法と全く同じです。ハバロフスクの韓国同胞を、何も与えずに中央アジアの砂漠にほうり出したのです。それは死になさいということです。これが今回エリツィンと初めて話した問題です。そのような所で生き残るために、どれほど苦労したか分かりますか。それは、天の側から見れば許すことができないことです。ですから、日本と韓国同胞を一体化させようとするのです。

 四番目は、南北統一は日本の責任だというのです。南北統一は、日本のおなかの中にいる双子をどのようにして一つにするかというのです。それを一つにしたのちに、一体となって南北統一をしなければなりません。誰がやらなければならないのでしょうか。ソ連でもなく、アメリカでもありません。日本が韓国を占領したので、日本がやらなければなりません。

 その責任を日本が負わなければなりません。日帝治下の四十年間で、多くの韓国の愛国者が犠牲になりました。日本は、自分たちが起こした戦争に韓国の人々を引っ張っていって防波堤にしました。

 それをどのようにするのですか。先生には、それを解かなければならない使命があります。それがあるので、人類復帰の希望をもって韓国と日本を交叉結婚させているのです。それにもかかわらず、‘日本では、「それは、文先生が韓国の民族権を取り戻すために日本を崩壊させようとしているのだ」と言って反対しています。しかし、それは違います。そのような先生の志を知っているので、知識層だけではなく、学者世界のすべての教授が先生を保護しているのです。

 文先生は、日本民族を崩壊させようとしてそれをするのではなく、それは世界を救済するためのものだと理解しているからです。ですから、じっとしているのです。

 日本人が韓国人と結婚するのを嫌うよりも、韓国人が日本人と結婚するのを嫌うほうが、数十倍以上も嫌うのです。韓国にとって日本は、歴史的に忘れることができない国です。今まで、韓国がほかの国を侵略したことは一度もないのですが、ほかの国からは九百三十回以上も侵略されました。そのうちの七百回以上は日本が侵略しました。日本は、韓国を侵略して、多くの財物と女性を略奪していきました。そのような日本だということを歴史的に知っている韓国人は、「日本」という言葉を聞いただけも身の毛がよだつのです。

 韓国人である先生が、そのような日本をエバ国家として選んだということは、神様の立場から見ても感嘆せざるを得ない内容です。それは、怨讐である日本を解放するために、公式的な路程を通過しようとしたものとしか考えることができないというのです。それ以外の理由はあり得ません。

 日本は、日帝時代に先生を殺そうと、ありとあらゆる拷問をしました。拷問した者たちは怨讐です。彼らは、戦争が終わったのち、先生が二百言えばみな捕らえられて消えていました。消えてしまうというのです。しかし、先生が全員日本に帰らせました。韓国の事情をよく知っているので、夜、こっそりと彼らを助けて送り出したのです。そのような恩を受けたので、日本の若者は、先生にその恩を返さなければなりません。

 ですから、日本の食口たちが命を懸けてこのように活動しているのです。これを少し考えてみれば、歴史の循環運動に歩調を合わせることにより、より大きなところに帰っていくことができるという希望が生じるのです。ですから、先生と一体となっていかなければなりません。そのためには、国家を超えた思想をもち、背後のすべてのものを完全に跳び越えて飛躍しなければなりません。

 皆さんを含むすべての日本人は、先生にとって怨讐です。そのような心情圏に立っています。しかし、神様の前で勝利しようとすれば、サタンまでも克服しなければなりません。そのような姿勢をもたなければなりません。ですから、南北統一は日本がしなければならないのです。エバ国家として、韓国と北朝鮮を一つにしなければなりません。そのようにしなければ日本の未来はありません。過去の過ちを蕩減しなければならないので、エバが南北統一をしなければならないのです。

 南北統一をするためには、まず経済において先頭に立たなければなりません。先頭に立って、お金と技術を送らなければなりません。理想世界をつくるにおいて必要となるものは、科学技術と思想です。それを植えなければなりません。

 五番目は、南北統一は日本とアメリカの責任です。原理的に見れば、エバと天使長がアダムを堕落させてしまったのです。アダム国家を復帰するためには、日本とアメリカが一つにならなければなりません。それをアメリカは知りません。先生がどのようにして統一しようとしたのでしょうか。ブッシユ大統領が私の言うことを聞いていれば、摂理は戻ってきていたはずです。しかし、け飛ばしてしまったのです。

 先日、金丸氏に、「統一教会にあまり接近しないように」とクリントンが話したということでしょう? 二つを引き離そうとしたのです。そのようになれば、この国の未来は暗いのです。金丸氏も同じです。「統一教会を拒否して会わない」と話したそうです。それは、自ら進んで天運を切ってしまったということです。それは、私たちとは何の関係もありません。今から、アメリカにおいても、日本においても、新しい舞台が近づいてくるでしょう。

 今まで、日本教会は、民団と夫人たちを中心として活動してきましたが、これは外的です。日本を中心として内的な統一とは何でしょうか。韓国人は外的です。摂理上では内的になっていますが、外的な基準と内的な基準に分離されています。女性たちを中心として、「世界平和女性連合」と「日本女性連合」があります。

 女性連合が一つにならなければなりません。夫婦が一つになって「韓国と日本の一体化」を成し遂げなければなりません。女性たちは、女性としての組織をもってアメリカと日本を収拾しなければなりません。そのためには、「世界平和女性連合」と「日本女性連合」が一つにならなければなりません。(二三八-一〇六~一〇、一九九二・一一・二一)

 皆さん、韓国人と日本人の性格は根本的に違うでしょう? 自分が生活してみてください。根本から違っています。日本人は、韓国人についていくことができません。韓国人は大陸的です。日本人ならば闘ってけりをつけますが、韓国人は笑いながら「そうですね!」と言います。怨讐であっても、後ろから抱き込んでやめさせて仲裁するのです。韓国人はそうです。

 今回、四月十日の「世界平和女性連合」の創設大会を通して、涙しながら互いに喜び合ったではないですか。日本を「怨讐だ」と言って、自分の息子や夫を殺した敵国の女性として、日本人に復讐するところなのに、涙する心情で出会い、互いに泣きながら、「さあ、すべて許してあげるので泣かないでください、泣かないでください」、そのようになるのです。

 日本人は、復讐すべき相手が泣いているからといって、それでけりがつくでしょうか。そのようにはなりません。しかし、大陸的な愛は違います。そのように考えれば、子供を生む時に、大陸的な男の子を生みたいと思いますか、島国のような女の子を生みたいと思いますか。どちらですか。(大陸的な男の子を生みたいと思います)。ですから、皆さんが日本の女性として嫌われているということを先生は知っているので、「こちらに来なさい、こちらに来なさい」と言ったのです。それで来たのでしょう。(二三〇-二六五、一九九二・五・八)

 それが北朝鮮と韓国の朝総連と民団です。それを日本が消化しなければなりません。消化するには、日本だけではできません。お父様と一つにならなければならないのです。何の話か分かりますか。腹中にいるペレヅとゼラのように、一つの民族を代表する二つの国を一つにしなければなりません。

 朝総連と民団を一つにしなければ、エバ国家が立つことはできないのです。彼ら全員が先生を大歓迎することによって先生と一つになるのです。それでアダムとエバが一つになるのです。民団と朝総連が一つになることにより、南北の実体である韓国と北朝鮮が自動的に一つになれば、北朝鮮の偽りの父母と韓国の真の父母が条件的に転換されるので、エバが自動的にこれを抱いていき、その伝統を韓半島に連結させれば、韓日統一圏ができるというのです。(二二八-一三三、一九九二・〇四・〇三)

 日本はエバ国家なので、そこにカインとアベルのような朝総連と民団があります。これを消化できなければ、日本が天のエバ国家に上がっていくことができないのです。それが原理です。これは、先生が立てておいたものですか。なぜ民団ができたと思いますか。なぜ朝総連と怨讐になると思いますか。ペレヅとゼラと同じであり、ヤコブとエサウと同じです。ヤコブとエサウは敵同士になるのですか。母が一つにしなければなりません。それでは、母が誰を先頭に立てなければなりませんか。自分よりも民団がアベルです。民団が次子なので、民団を立てて長子を復帰しなければなりません。(二二二-二八二、一九九二・〇七・一〇)

 日本がエバ国家の立場なので、日本の中にはカインとアベルが入っています。それが朝総連と民団です。これが入っていなければ、日本がエバ国家にはなりません。日本がエバ国家なのですが、そこに日本人だけがいるのではありません。韓国人が入っているというのです。韓国人は選民です。選民の種が入っているというのです。リベカのおなかの中でも、選民であるアブラハムの民族が入っていって二人が闘いました。

 ですから、世界の母もそのようにならなければなりません。この二人が一つにならなければならないのです。キリスト教文化圏を中心として、ユダヤ教とキリスト教がお母様の腹中で母を中心として一つにならなければなりません。同じ道理です。日本がエバ国家なのですから、お互いに怨讐になって闘う朝総連と民団を一つにしなければなりません。成約時代になったので、彼らを統一するために今から教育するのです。(二四四-一四五、一九九三・〇二・〇一)

 どこから消化するのかというと、二世です。どこの二世でしょうか。民団と朝総連の二世です。日本の中のカインとアベルです。お母様と一つになれば、先生と一つになります。先生とお母様は一つになっているのです。日本もお母様の分身になっているので一つになっているというのです。

 ここで朝総連と民団を一つにすれば、それは堕落していくエバではなく復帰していくエバです。堕落した時は、カインとアベルを抱いて堕落したアダムとサタンの後ろに従っていきましたが、蕩減復帰時代には、女性が子女を抱いて、勝利した真の夫であるお父様の後ろに従って神側に戻るようになっているのです。蕩減復帰です。(二五七-一九〇、一九九四・〇三・一五)

 日本のおなかの中には、カイン・アベル、双子が入っているのです。それが朝総連と民団です。日本の女性は、朝総連をもっと愛さなければなりません。朝総連をもっと愛さなければなりませんか、民団をもっと愛さなければなりませんか。統一教会では朝総連をもっと愛さなければなりません。それは長兄です。長兄を失ってしまったのです。本夫を失ってしまいました。めかけの子になりました。本先祖を失ってしまい、父母を失ってしまい、本国の王を失ってしまったのです。(二九六-一二四、万九九八・一丁o三)

 今から僑胞全体に対して責任をもち、日本の組織活動において核心的な位置に立てなければなりません。僑胞をあきらめてはいけません。日本のメンバーが僑胞六十万人を伝道するのです。日本の人々は僑胞には関心がありません。

 日本から韓国に帰ってくるためには、六十万のイスラエル民族と同じ六十万の僑胞を復帰しなければなりません。それをまず立てて迎えるようにするのです。日本にいるすべての僑胞を日本人以上に貴重に思わなければ、摂理の方向に逆らうことになるのです。(二二七-一九六、一九九二・〇二・一一)

三 日本の祝福家庭の使命

 皆さんは、今までこの世の中で習慣的に生きてきました。

 日本の女性にしても、貞節が固くありません。しかし、韓国の女性は違います。日本の政治家のような人々は、ほとんどが公然とめかけをもっているでしょう? 韓国はそうではありません。それを隠れてやる者はいるかもしれません。そのようにして国がめちゃくちゃになって転落していきました。世界がひっくり返っています。伝統的なものが何もありません。すべてめちゃくちゃです。老人も若者もめちゃくちゃです。

 父母も何もありません。フリーセックスです!男性と女性が三代で結ばれます。そのように完全に崩壊した状態です。蘇生、長成、完成圏を外れた血統の蹂躙です。愛情蹂躙の世界になってしまいました。なぜそのようになったのでしょうか。第一アダムの子孫、第二アダムであるイエス様の子孫、第三アダムの子孫はみな違います。それを統合しなければなりません。そのような時代なので、これをすべてきれいに清算しなければなりません。先生が立ててあげるからです。

 「私」は世界を代表しています。その当時、アダムもそうでした。世界を中心として、天国を代表していました。国が二つあるのではありません。日本もなく、金日成もいなければ、一つになるのです。一つの国です。ですから、故郷の地に帰らなければなりません。先生の故郷はどこですか。先生の故郷の地に行ってみたいと思いますか。(はい)。日本人がどうしてですか。

 韓国人たちは、訳も分からないまま、ぽーっとしています。「わー」と笑う、それは習慣性です。それは、堕落性を脱皮できていないという証拠になります。これは原理的な話です。

 日本がもっている財産は、日本の財産ではありません。アメリカがもっている財産も、アメリカの財産ではありません。それは、アダムとエバの財産です。創造理想から見れば、天宙のすべての存在は、神様の愛を中心とする関係をもてば、アダムの所有になり、神様の所有になるのです。

 復帰された立場から見れば、今、私たちは宇宙を代表しています。世界を代表しています。この天宙を代表したものは地獄と結びます。地獄と関係を結びます。今まで、霊界を無視し、世界を無視し、国を無視してきました。

 天宙、世界、国家、氏族、家庭、このようにすべてを代表して反対に統一され、すべてが絶対的に一つになる立場に立つことにより、アダムが世界的な基盤の上で堕落していない基準を再び立て、そこに立つのと同じ基準に立つようになるのです。先生のみ言の内容を知れば、みな解放です。

 自分の国の国民ではありません。今までの霊界も、その霊界ではありません。今まで考えていたような、そのような霊界ではありません。そのように考える世界には、霊界がありません。先祖たちが、みな私たちの後ろにつくのです! そのようにして、今みな地上と交流しているのです。今から世界は、急速に回っていきます。

 この地上には、日本もなく、韓国もありません。世界という世界国一つです。地球村です。私たちの村です。それは、アダムの村であると同時に世界村でしょう? 地球村です。そこから始まっています。地球村の地球家族です。そのような言葉が出てくるようになっています。

 村と家族は違うでしょう? 私たちは、地球家族を目標として歩んでいるのでしょう? 地球村を代表するのが地球家族です。村と言えば、家族がたくさんいるでしょう? たくさんいるのですが、地球家族の夫婦、初めて生まれた夫婦、子女がいるのです。そのようなことを考えて、これをすべて清算しなければなりません。分かるでしょう? 深刻なみ言です。いつかは、これを交差して清算しなければなりません。

 では、日本に帰っていくのですが、どの国の人として帰っていくのですか。(韓国人として帰っていきます)。韓国人ならば、悪い人たちも大勢いるではないですか。ですから、「天国人として帰っていきます」と言わなければなりません。何を中心として天国ですか。韓国を中心としてです。そのように点検を受ける観念をもたなければなりません。韓国と言えば、先生を中心として韓国でしょう? ですから、歴史は先生からです。日本が先ですか、先生が先ですか。(先生が先です)。

 イエス様がおっしゃったでしょう? 「アブラハムの生れる前から私はいるのである」とおっしゃいました。父母だからです。真の父母だからです。アブラハムも、真の父母の血統を通しては生まれることができなかったでしょう? 再び戻って入っていき、接ぎ木されて生まれてこなければなりません。ですから、先生も日本ができる前からいたということになります。皆さんが、先生の子女として選ばれたということは無限の栄光です。

 生命よりも価値あるものが先生です。皆さんは、先生を中心として生まれた新しい韓国人です。韓国にも古い韓国人が大勢いますが、皆さんは新しい韓国人です。そのように整理しておかなければ、新しい血統圏が国を超えて世界に連結され得る代表的な人間が、どのようにして生まれることができるでしょうか。

 そのように考えれば、交叉結婚は偉大なことでしょう? 新郎に目が二つなくてもよいのです。どうだったとしてもよいではないですか。それは流れていくのに……。ロープは、どのようなロープでもよいのです。自分が握るときは、それが怨讐のロープであってもよく、どのようなものでもよいのです。そのロープ自体が貴いのです。ですから、アジアにおいて初めて韓国人と日本人が国を超えて互いに結ばれたのです。韓国人同士で結婚するよりも、こちらのほうがもっと素晴らしいのです。

 実際は、皆さんをこのようにして韓国にとどまらせようとしたのですが、そのようにすれば、日本自体が責任を果たせません。反対していた皆さんの家庭も早く救わなければなりません。誰がこれを救わなければならないのでしょうか。皆さんがやらなければなりません。蘇生を国とすれば、長成は皆さんの家庭です。完成は皆さん自身です。

 二番目が常に犠牲になってきました。皆さんが一番目とすれば、皆さんの家庭は二番目です。二番目がいつも十字架にかかるようになります。この場合には氏族的メシヤです。一族を愛して、みな救わなければなりません。その一族をもって、神様に対して忠孝の道理を果たさなければならないのです。

 日本の国は知りません。知らない中で皆さんの父母が歓迎し、皆さんがすべてのものを韓国に捧げたように、皆さんの一族も韓国にすべてのものを捧げることができなければなりません。家庭が一つになることは、日本が一つになることです。そのために、メシヤの使命を与えて再び日本に送るのです。(一九二-三一五~三一七、一九八九・七・九)

 原理を見れば、長子権復帰において「母子協助」という言葉があります。それと同じように、今日の世界では、母が子女たちを守らなければなりません。男性は天使長の立場です。ですから、アメリカでは、自分の娘と自分の母親までも犯すようなことが起きています。親族による近親相姦問題が三〇パーセントを超えます。サタンが、おばあさんから、自分の母親、自分の妹、自分の娘まで撹乱させるのです。それゆえに先生は、そのようなサタン圏を全滅させるために、地獄全体を包囲する作戦を立てているのです。

 したがって、地獄行きの宣告を受けたエバの立場から祝福を受け、天国行きの立場に立っている日本が、エバ国家として祝福を受けた栄光に報いるためには、アジアを抱かなければなりません。女性たちが天使長によって汚されているので、世界の女性たちが自分の子女と一つになり、自分の家族と一つにならなければなりません。(二二七-七一、一九九二・二・一〇)

 この宇宙は、そのような原則でできています。太陽系を見れば、太陽を中心として惑星が一つになっていますが、この太陽系自体が、より大きな銀河系と対応関係をもっているのです。同じように人間も、対応関係をもって生きています。

 人間を小宇宙と言うでしょう? 宇宙の影響とすべて関係をもっているのです。ですから、このように発展していくのです。対応圏の主体と対象が一つになっても誇ってはいけません。それが一つになれば、家族は氏族に、氏族は民族に、民族は国家へと発展していくのです。この公式を覚えておかなければなりません。

 ですから、統一教会も同じです。日本と一つになり、アジアに向かわなければなりません。アジアの対応圏と一つになり、アジアを救済しなければなりません。また、アジアと一つになったのちには西洋を救済しなければならず、西洋を救済したのちには天宙、霊界を解放しなければなりません。

 霊界が解放されれば、神様を解放しなければなりません。神様を解放しなければならないのです。このようになって神様の直系の子孫にならなければならないのですが、悪魔、姦夫の血を受けた怨讐の直系になったのです。それを御覧になる神様の苦痛を考えてみてください。

 しかし、神様は、堕落したアダムとエバを御自身の実子として復帰するために、過去のすべてのことを忘れ、新しいアダムとエバの理想を見つめ、希望をもってこられたのです。そのような心情をもち、万民救済のために、創世以後今まで苦労してこられた神様を発見するようになるとき、痛哭の祈祷が出てこざるを得ません。そのような神様の前に堕落以前の姿に帰ってきて立たなければ、復帰することはできません。(二二七-一〇七、一九九二・二・一〇)

 日本の食口は、韓国の指導者たちに対して論ずることはできません。また、アメリカの食口も、日本の食口たちに対して論ずることはできません。同じ道理です。これからは、東洋の指導者について話してはいけません。話せばサタンの立場に立つのです。

 アメリカの男性と女性は、日本の男性と女性と結婚することを願わなければなりません。そのようにしてこそ神様の愛に近づくからです。そのような世界が創造理想世界です。その道が、創造理想世界に最も近づくことができる道です。

 私が何年間か英語を学んでいれば、本当に上手に話したでしょう。しかし、私が英語を話せば、皆さんは韓国語を学びません。私が皆さんに韓国語で講演するのを聞いて「はははっ」と笑えば、どれほど歴史が喜ぶでしょうか、どれほど天地が喜ぶでしょうか。皆さんの息子、娘の時代には必ずそのようにしようと考えています。

 そのようなすべてのことが摂理の中で成し遂げられていくことを知る時、怨讐の世界に天国の伝統を立てなければならない復帰摂理の主体であられる神様は、どれほど哀れだったでしょうか。これを知りませんでした。これを知ったイエス様は、十字架上で亡くなりながらも、怨讐の大国であるローマに対して「愛で許しなさい!」と言いました。なぜでしょうか。その世界が個人的な怨讐世界ではなく、今後未来の世界においては国家的怨讐となり、天国の伝統を築かなければならない世界だということを知っていたイエス様なので、そのような話をするまいとしても、せざるを得なかったのです。その悲しい心情を誰が知っていたでしょうか。レバレンド・ムーンが現れなければ、どれほどイエス様は悲惨だったでしょうか。(一二三-二七一、一九八三・一・二)

 南北に分断されたその原因が日本にあるということを自覚し、先生と一心一体となり、主体的な立場で相対的な対象と心身万作化すれば、その基準においてアジア統一世界が生まれるようになるのです。新しい建国精神が生まれるようになるのです。先生が指示したことを他人事のように考えるのは大きな間違いです。

 日本は、負債を早く返さなければなりません。そうでなければ、利子だけでも使って余りあるほどになります。先生が知らない間にこのように負債を負い、天に対して恥ずかしいことをしてしまったのです。先生がこのようなことを皆さんに話すのも恥ずかしいことです。よく分かっていると思いますが、体面を考える時期は既に過ぎ去りました。痛哭の宣言をしなければなりません。

 今から帰っていくここに集った五百四十人は、日本の親戚関係にいる人たちを十倍以上動員して、日本がエバ国家としての天的な召命を全うすることに協助させることができるように、各自努力しなければなりません。「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」と東郷元帥が海戦で叫んだように、それ以上の深刻な闘いが目前にあるということを忘れてはなりません。彼が言ったように、皆さんも努力して勝利しなければなりません。

 そのような悲壮な覚悟をもち、日本民族を飛躍的次元でスタートさせることができるように激励したいのが先生の心です。その一つの心を一千万の心で迎えてこそ、日本の将来が保証されるのです。これに反対するものは何もありません。先生が話したとおりにできるという人、手を挙げてください。熱意はあるのですが、まだ火がついていません。スパーク、点火がなされていません。しかし、この花火に一度火がつけば、誰も遮ることはできません。天から下りてきた雷のようにスパークを起こして一つになれば、それを分離させる人はいません。皆さんがそのように一体となり、帰っていってくれることを願います。

 そのようにして、神様に主人権をお返しするのです。これは先生の宣言ではありません。しかし、共産党がそれを先に宣言し、国家のすべてのものが共産党に入っていきました。悪は、神様の理想においてその背後に立っています。その渦中で先生をたたきつぶそうとする計画がたくさん発見されています。「レバレンド・ムーンはこのような悪辣な人だ」と言って、全世界的に宣伝しています。しかし、先生よりも理想が高い人はいません。

 統一教会のメンバーがこのようにたくさんいても、先生とキスした人は一人もいません。アメリカに行けば、一メートルの境界線を設けています。アメリカ人はみなキスのチャンピオンなので、「一メートル以内には来てはいけない!」、そのように言わなければなりません。このように言っても、効果があるかどうか分からないのです。(二二七-一〇三、一九九二・二・一〇)

四 経済基盤

 日本は、片方の足だけではいけません。韓国に与えられたその相続権を日本に接ぎ木し、皆さんがそれを相続するために来たと考えるようになれば、母の心情、父母の心情をもつようになるのです。ですから、そのような面から見れば、日本人として祝福されてここに来ている人たちは、神様の心情圏と通じる最も近い位置にいるのではないかと思います。

 歴史を通して、今まで「神様は生きている」、「神様は死んでしまった」と言って互いに騒ぎ立ててデモをしてきましたが、そのような様々な環境を見つめてこられた神様の心情が、どれほどつらいものだったかということを知らなければなりません。本来は、栄光の神様、万年の父母という勝利圏に立たなければならず、万民の王として、主として、それを指導すべき私たちの伝統的なセンターでなければならなかったにもかかわらず、それを悪辣な悪魔によって奪われ、反対の犠牲を掲げながら、「神様は死んでしまった」、「神様はいない」と言って騒ぎ立てて否定しているのを見つめていらっしゃる神様の悲惨な心情を、はっきりと知らなければなりません。

 日本人である皆さんも、今の環境から否定されているでしょう? 韓国に来て、どこに行っても「こいつ!」と、みなそのように言われるでしょう? そのような悲惨な環境と接することにより、今までの歴史を通して神様の心情圏に最も近い場所に立つ息子、娘になることができるのです。そのような面から見れば、皆さんは、より幸福な人になると思います。

 日本で暮らしている人は、そのようなことがないでしょう? 経済活動で大変ではありますが。しかし、経済活動は何の関係もありません。私たちにとって、食べることは何の問題にもなりません。水だけ飲みながら一週間も断食したではないですか。また、三日間に一食で十分です。服は何でもかまいません。ナイロンの足袋でもかまいません。ナイロンは、一ヵ月以上履くことができます。それがパンツだとしても、下着だとしても、一年以上は着ることができるのです。

 先生が日本にいる時、ある日本の女性が、七年間もそのようなパンツや下着を洗って着ながら活動したという話を聞いて、先生はぽろぽろと涙を流したことがあります。そのようなことを見れば、文先生は罪の王です。名門の家柄の素直なお嬢さんたちを誘惑し、すべてのものを道にほうり投げさせ、苦労の道を行かせるという、そのような涙の出るようなことをしているので、平面的平等の基準から見れば、犯罪の王だというのです。

 しかし、先生は、そのお金を一銭も使いません。アメリカや日本など、世界各地から送ってくるお金を一銭も使わずにいます。それゆえに、CIA(米中央情報局)やFBI(米連邦捜査局)でも、「文先生は正しい人だ。勝利の人だ。正義の人だ」という、そのような報告をしています。彼らが調べ尽くしたのちに下した結論は何かというと、「文先生は正義の指導者だ」ということです。彼らの背後には、ひそかに先生を尊敬している人がいます。そのようなことを電話で聞いたり、しばしば報告を受けたりしています。迫害されながらこのような生涯の道に従ってきたのですが、十年後に見てみると、それが十倍、百倍、千倍の大きさで山積みされていたという結果を見る時、それは神様が自分に命じてお金を稼がせたことだったということや、投資して多くの結果を得るためだったということを知るようになるのです。そのように考えれば、たとえその時代には悲惨だったとしても、何年かのちには感謝するようになるのです。

 それゆえに、今皆さんに苦労させているのです。先生の苦労と皆さんの苦労を比較すれば、皆さんは、先生の命令を一方的なものと理解して受け入れなければなりません。ユダヤ教の失敗、キリスト教の歴史の失敗、そして、統一教会四十年の失敗を、すべて先生一身において再蕩減しなければならないそのような蕩減復帰の問題を先生は負っているのです。

 皆さんが果たせず、日本人が果たせなかった場合は、先生が責任を負わなければなりません。命令した人が先生であり、それが神様の代身者として命令したものであるがゆえにそのようになるのです。神様の創造のみ言、創造本然の原則によれば、その結実体として、実体は相対者として現れなければならないにもかかわらず、相対圏が成立しなかったので、命令した人が責任を負わなければならないのです。

 ですから、統一教会の四十五年史を見れば、先生の家庭には様々な不幸な事件があったでしょう? 興進様を霊界に送った事件や、様々な背後関係の事件によって、統一教会の失敗と成し遂げることができなかった未完成の実務を、先生の一家を中心として蕩減しなければならなかったがゆえに、先生の家庭において悲惨な蕩減の痕跡が残されてきたのです。(二一三-二三三~二三五、一九九一・一・二一)

 先生は二つを世界的に収拾するのですが、それが「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」です。

 日本は、経済だけ引き寄せれば日本人も従ってきます。日本の国民が従ってくれば、民主世界も従ってくることができます。それを誰が命令するのかいうと、久保木氏が命令するのではありません。先生が命令するのです。世界的な摂理がこのようになっているので、久保木氏を中心としてするものにおいては、世界的な経済基準の後ろにつきなさいというのです! ですから、日本においては、経済活動をする中で霊的な現象が起きなければなりません。

 精神的なものと同じでしょう? 先生が精神的な活動をすれば霊的な現象が起きるのと同じように、日本において霊的な現象が起きれば、日本全国にある統一教会の基盤は、先生の相対圏として霊的な総合管轄下に置かれるのです。

 日本から来たお金は、韓国のために使っていません。世界のために使っています。世界のために使わなければなりません。世界のために使うので、サタンは讒訴することができません。

 そのお金を韓国のために使ってはいけません。莫大な資金をアメリカのために、自由世界のために使っています。ですから、日本的な立場ではないのです。

五 日本の女性食口

 今まで、日本の女性たちは貞操観念が強くありませんでした。日本がそのような立場にいるのですが、韓国は、アダム国家とエバ国家という関係から、地理学的な立場から見ても、韓国の女性の貞操観念は本当に強いのです。ですから、韓国のすべての人々、韓国の女性たちは、日本の女性をそれほど高く見ていません。そのように見ているのです。そのような立場から見るとき、サタンが日本を最も多く蹂躙したと思うのです。

 キリスト教が反対することにより、日本がエバ国家になりました。エバは何かというと、アダムを屈服させました。主管性を転倒したのです。エバは天使長と一つになり、それからアダムと一つになってカインとアベルを産みました。

 それでは、エバがしなければならないことは何でしょうか。サタンを追放し、カインとアベルを復帰しなければなりません。このアジアにおいて、アダム国家は韓国であり、エバ国家は日本であり、それから天使長国家はどこかというと、中国だというのです。それゆえに、中国は龍をあがめ、日本は天照大神という女性神を崇拝するのです。

 それでは、西洋社会はどのようになっているのでしょうか。このアメリカがイギリスの息子として生まれたのです。再臨主も女性から生まれたように、イギリスから生まれたものがアメリカなので、このアメリカがアダム国家になるのです。アメリカがなぜ近世二百年間でそのように発展したのかというと、摂理的に発展せざるを得なかったというのです。また、西洋社会において、エバの国はどこかというと、イギリスです。イギリスも島国だからです。その次に何かというと、フランスがあります。このフランスは行ったり来たりするのです。

 しかし、キリスト教が反対することにより、アジアにおいて日本がエバ国家になりました。本来は、キリスト教が歓迎することにより、イギリスがエバ国家にならなければならないのです。キリスト教が統一教会を歓迎していれば、共産党はすべてなくなっていました。

 キリスト教が侍ることができなかったので、サタン側の国である日本が、キリスト教国家ではないにもかかわらずエバ国家にジャンプしたということを知らなければなりません。そのようになることによって、ドイツがこの恵沢圏内に入り、イタリアがこの恵沢圏内に入ってくるのです。

 今、イギリスやアメリカが、日本とドイツとイタリア圏内よりも劣るようになれば、その時が終わりの日だというのです。日本とイタリアとドイツは民主世界の怨讐でした。サタン側だったのです。そのサタン側が、イギリスやフランスやアメリカよりも高くなれば、世界はすべて終わるのです。キリスト教文化時代が交差しなければなりません。

 韓国と日本はこのような関係なのですが、それでは、このドイツはどのようになるのかというと、エバ圏を中心として、日本を中心として見れば、アベル国家はアメリカであり、カイン国家はドイツだというのです。

 エバは、堕落することによって二人の息子を産んだのですが、これが一つにならなければならないというのです。今から、このエバがアダムのところに訪ねていこうとすれば、この二人の息子をみなアダムの息子のようにしなければ訪ねていくことができません。それがエバの使命です。エバが堕落することにより、すべての万物を失ってしまい、この世の中をすべて失ってしまったのです。

 ですから、復帰時代において、日本はこの上ない経済的な祝福を受けるのです。物質がすべて日本に向かうのです。物質がエバのほうに行くようになれば、天使長は従っていくようになっています。天使長はそのようになっています。

 そのようなエバが息子、娘に二つのお乳を飲ませるのですが、その息子、娘が懐で互いに争うのです。座って互いに足でけ飛ばしているのです。互いに譲歩し、外でも愛し合い、おなかの中に入れてもひたすら愛し合わなければなりません。昔のヤコブとエサウのように争ってはいけません。天の愛の圏内で争わずに一つになることができる息子、娘にならなければなりません。

 それゆえに、エバ国家日本は、アダム国家に入っていく前に、このアメリカに来て教育しなければなりません。ですから、日本の食口がこのアメリカにも来て、それからイギリスにも行くのです。それは何かというと、西洋社会がエバの使命を果たすことができなかったことを代わりに立ててあげるためです。失敗したことを代わりに蕩減してあげるために来たというのです。アメリカも、天に反対すれば蕩減する道がありません。

 ですから、日本人をここに連れてきて苦労させ、イギリスに連れていって苦労させるのです。この日本人が、イギリス人よりも苦労しなければならず、このアメリカ人よりも苦労しなければなりません。蕩減するためにです。

 このようにして三年半の間蕩減し、その次にはドイツに行くのです。今は、ドイツに行って苦労しています。なぜでしょうか。西欧において、サタン側から見ればドイツがアダムだからです。

 それゆえに、天の国のエバは、ドイツに行って伝統をひっくり返さなければなりません。このように考えるのです。そして、今から日本人とドイツ人は一つにならなければなりません。

 全世界から見れば、カイン国家は西ドイツであり、それからアベル国家は日本であり、これはアダム国家です。それゆえに、カイン国家のこちら側はサタンに属しており、アダム国家のこちら側も何かというと、真の父母の代わりに、偽りの父母であるサタンに属しているというのです。

 ですから、日本の食口は、日本がエバの国なのでアメリカの国に伝統を教えてあげ、ドイツに伝統を教えてあげて一つにさえすれば、この世界は一つになるのです。それゆえに、日本とアメリカとドイツが全世界の経済圏をもっているということを知らなければなりません。ですから、ここに神山氏を連れてきて、十年間、お金の問題、経済問題のすべての責任をもたせているのです。

 それでは、統一するにおいてはどこに行って統一しなければならないのでしょうか。日本に行って統一しなければならないのでしょうか。この統一する場所は、アメリカが最も理想的です。ここにすべて集まっています。ここにレバレンド・ムーンも来ていて、日本人も来ていて、それからアメリカ人もいて、ドイツ人も来ていて、すべているのです。これが機動隊活動です。

 それでは、誰が来るのでしょうか。アダム国家が来て、エバ国家も来て、カイン国家も来て、アベル国家も来て、四つの国が来るというのです。四つの国がここに来て一つになるのです。(一二三-三四~三七、一九八二・二・一)

 今から、日本の統一教会は、どこに向かって行くのですか。何をやるのですか。日本の統一教会に先生が必要ですか、必要ではありませんか。(必要です)。それではいけません。先生が必要でなければ良いのですが……。先生が必要ならば、日本人が自分たちで日本を救うということは不可能です。自分たちの国を自分たちで救うことができません。そのようにして先生によって救援される場合には、日本の将来が問題になります。なぜかというと、エバ国家は、エバ国家としての使命があり、その限界があるのです。

 女性が嫁いでいって愛を受けるのは良いのですが、その反面、息子、娘を産まなければなりません。一家のすべての経済問題、教育問題を解決し、心情圏を立てなければなりません。先祖代々受け継いできた内容が誤っているときには、本然の心情圏に転換して教育しなければならない使命が、日本のエバ国家を代表する女性たちにあるということを忘れてはなりません。(二二八-一六七、一九九二・三・二七)

 復帰路程は、エバが先頭に立たなければなりません。日本の食口をアメリカに派遣しなければなりません。それが原理的です。その基盤を中心として、韓国にも行き、中国にも行くのです。そのようにすれば、ここに問題があっても良いのです。アメリカが日本と相談することなく中共と会ったので、日本も回れ右してソ連と手を結ぶようになれば大変なことです。

 今、日本の共産党は、ソ連側に立っているのかもしれません。もし台湾が対ソ政策を変更して中共が動いてきて、台湾がソ連を引き込むようになれば、日本の将来は大変なことになります。先生は、既にこのような問題に対して話してきました。ソ連も中共も、南進政策と東進政策の二通りを使い、インドネシアに経済援助をするようになるということを話してきたにもかかわらず、それに耳を傾けて聴こうとしませんでした。

 東南アジアを防御する道が開かれずにふさがれた場合には、非常に重大なことになります。そのようになっています。今回のインドとパキスタンの紛争において、ソ連はそのようにしました。今、インド洋に、ソ連の艦隊が出征する機会をねらっています。

 ここにおいて台湾は、どのようになるのでしょうか。台湾がソ連と手を握る場合には、ウラジオストックから日本と東シナ海を通って南太平洋のアジア沿岸とインド洋が連結されます。そのようになれば、ウラジオストックのソ連艦隊はますます増加します。

 今日本は、急いで多くの武器を整えなければなりません。そのようになればどのようになるでしょうか。その時には、再び台湾が……。しかし、台湾だけではできません。もう少したてば分かるようになるでしょう。台湾において、以前は蒋経国の夫人(ロシア人)は表面に出てこなかったのですが、今回は彼女が放送に顔を出しています。ソ連が台湾に影響力を行使できる背後関係ができています。内的にそのような運勢に陥っています。このようになれば、日本の将来は暗喩となります。

 アジアにおいて、ソ連が日本を手に入れさえすれば、アジア赤化の主導権を握るようになります。そのようになれば大変なことです。したがって、近い将来、日本は軍備を拡張しなければなりません。そのようにしなければ、戦略戦術においてマイナスになります。(五五-八四、一九七二・四・二二)

 日本はエバ国家なので、今、世界百六十カ国において、日本の女性が国際結婚して行っていない所がありません。今から、日本を中心として日本の女性たちを動員するのです。欧州も各国にいるので、ドイツ女性連合、イギリス女性連合、フランス女性連合、イタリア女性連合……。各国別につくることができます。アフリカにもつくることができ、南・北アメリカも同じです。日本の女性を動員してやれば全世界の女性を動員できるので、六大州で平和女性連合を結成することは問題ではありません。(二二二-二三二、一九九一・一一・三)

 よく見てみると、日本の女性は韓国に来て苦労していますが、男性は適当にやっているようです。女性はとてもまじめにやっているのですが、男性は適当にやっています。しかし、女性たちは、韓国に来て、この国で五千年の歴史過程にあった苦労以上の苦労をしても不平を言ってはいけません。

 韓国の女性たちの中で、五千年歴史の上で恨を抱き、ありとあらゆる困難があっても耐えて生きていった人々がいたということを知るならば、日本は、ここに来て韓国を助け、韓国のためにエバ圏から新しい種を蒔いて伝統を立てなければならない立場だというのです。

 それゆえに、どれほど困難であっても、韓国の女性たちのその体の中から、植えられた日本の種が出てこなければなりません。それはどういうことかというと、どれほど困難であっても不平を言うことなく、「彼らや彼女たちをみな自分のお兄さん、お姉さんとして侍ることができる」と言うことができるようにならなければならないということです。

 皆さん、韓国の人々が、今まで日本人ゆえにさまよい、どれほど通りで涙を流したか、知っていますか。夜も昼も、過去四十年間どれほど蹂躙されたでしょうか。通りごとに血を流さなかった所がありません。そのようなことを考えるとき、今日本の皆さんがみ旨の道に来てこのようにしているということは、有り難いことです。先生を知り、真の御父母様がいらっしゃる祖国の地を創建するという偉大な名誉が伴っているという事実です。分かりますか。不平を言ってはならないのです。(二二二-二三五、一九九一・一一・三)

 日本の女性を世界へ送り出すことは、日本の将来にとって絶対に悪いことではありません。何千人の大使を送るよりも素晴らしい基盤が築かれるのです。自分の国を愛する以上の愛の心情を残していけば、エバ国家としての使命が世界の果てを越えて完成してくるはずです。ですから、黒人と結婚させても、先生は悪くないと考えるようになりました。

 今からでも、この中に黒人と結婚したい人がいれば、切り替えて結婚させてあげることができる能力があるのです。あー、自分の妻はそこに該当しないと考えれば愚か者です。皆さんにほれ込んだ天下一品の男性が、死んでもそのようにしようと言えば、手続きをして横に抜き出すことができます。日本では活動できなかったとしても、そこに行って活動できるならば、そのようにしてあげるのが賢明な男性です。(二二四-一二三、一九九二・八・四)

六 日本復帰

 最高に完全なものは、最高に不完全な所に行っても占領することができます。したがって、私たちは、日本の一番下に入っていって廃品回収をすることはもちろん、何千万、何億をもっている財閥の前に行って「新聞一枚下さい!」と言うとしても、堂々とした心情で「下さい」と言わなければなりません。そのようにすれば、一年が経過し、二年が経過しても、時の経過とともに反対方向には副作用が起きます。最下級での現象が最上級で副作用を起こすというのです。

 それでは、日本はどのようになるのでしょうか。日本を復帰しようとすれば、どのようにしなければならないのでしょうか。日本を復帰しようとすれば、世界を復帰しなければなりません。日本を復帰するまでは、日本の統一教会を必要とします。日本が復帰されれば、日本の統一教会は必要ありません。したがって、世界を復帰すれば、統一教会は必要ありません。神様は、より大きなものを必要とされるので、小さなものを立てられるのです。立てるにおいては完全なものを立てられます。この位置の使命を果たすためには、完全なものへの苦痛の道が必要です。したがって、不完全なものは必要ありません。完全なものが必要です。

 私たちの思想は、日本だけが対象ではありません。世界復帰のために、私たちは生活においてぶつからなければなりません。審判の権威をもって自分を打つのです。例を挙げれば、「あっちに行かないのか」と思えば、「行きなさい」と一言で命令して、自分で自分を打ってしまうのです。全世界を泣かせることができる英雄をつくるにおいては、先生は真剣な立場で行います。

 それゆえに先生は、監獄に入っていったとしても、それは普通だと考え、むちで打たれたとしても、それは普通だと考えます。「打ちなさい。打つお前の手が痛いか、むちで打たれる私のすねが痛いか見てみよう。皮膚の皮が破れるか打ってみなさい!」と考えます。過去において何度もそのようなことをしました。

 「その立場以上の孝行者、それ以上に全世界を泣かせることができる孝行者、それ以上に天に認められる孝行者がどこにいるでしょうか」と言って天に感謝する孝行者は、神様を泣かせ、世界を泣かせます。世界を泣かせる者は、すべてのものを動かします。すべてのものを動かす者は、すべてのものを得るのです。

 それゆえに、統一教会は、今まで心情の基礎を積み重ねてきました。個人がそのような生活をすれば、個人の審判を完成するのです。家庭がそのような生活をすれば、家庭の審判が終わるのです。統一教会がそのような生活をすれば、この日本では統一教会が先祖になるです。日本全国ができないことをすれば、日本を救うことができるのです。世界人類全体ができないことを日本の国民が率先して行えば、日本の国民が世界をリードする国民になるのです。そのような人格にふさわしく、そのような理念と、そのような完成の基台ができている神様の心情に染まった人は、神様の国に残ることができる天国の民です。

 まず日本を復帰しなければなりません。先生以上に愛さなければなりません。世界を先生が愛する以上に愛さなければなりません。天のお父様を先生が愛する以上に愛さなければなりません。もしあなた方の前で先生が倒れれば、先生の遺体にすがって泣いてはいけません。先生が愛する神様を誰が愛するのですか。先生が愛する人類を誰が愛するのですか。先生が愛する天宙を誰が愛するのですか。先生の負った責任を誰が負うのですか。そのように愛することができない立場で、神様に嘆息してはなりません。これが、先生が皆さんに残したい言葉です。(一五-三九、一九六五・一・三一)

第四章 日本へのみ言

一 愛は観を超越

 愛は国家を超越します。日本人か韓国人か、先生は分かりません。神様は、色の区別ができない色盲です。色盲を日本語で何と言いますか。(「しきもう」です)。「しきもう」、神様の目は色盲です。愛の目は、人類に対して色を見ません。先生も同じです。アメリカに初めて行った時、黒人に出会ったのですが、み旨や愛の本質から見たので親しくなりました。その人たちを見れば親しくなりにくいように感じられますが、愛で交わるようになれば、心情はすべて通じるのです。(一八六-一一〇)

二 日本教会の革新時代

 「日本教会の革新時代」とは何でしょうか。今は、教会の世界的な革新時代に入ってきたので、日本に対してもそのように話すのです。世界的な革新時代だというのです。日本だけではありません。日本はエバ国家なので先に話すのであって、それは世界万国のどこにでも通じる内容です。

 ですから、心と体が一体化した組織にならなければならないのです。主体と客体として始めて、個人的にもそうであり、家庭的にもそうであり、氏族的にもそのようにならなければなりません。ここに中心があり、相対圏があって、連結されなければならないというのです。ですから、心と体が一体化した組織にならなければなりません。そのような一体化のことを言うのです。

 十分の三条をするということは大切なことです。そのようにすれば、教会生活に心配はありません。経済問題もなくなるでしょう。しかし、負債を負っているので、緊急体制として先生が特別に指示をしたのです。

 先生が聖別したものを売るということは大問題です。これは、日本自体が責任を負わなければなりません。それを解決しないままで行けば、日本はひゅーっと飛んでいってしまいます。深刻なことです。このような状況にあるので、自分のお金を確保したり、貯金通帳をもっていたり、所有圏をもっていてはいけないというのです。真の父母が献納したものを売ったとすれば、もっと大変なことです。これは、先生の言葉ではなく、原理がそうだというのです。

 それゆえに、全員氏族的メシヤとして帰っていき、いかにして氏族を中心として負債を清算するかということが問題だというのです。

 神山氏、何の話か分かりますか。(はい)。神山氏の一族が支払うという道もあるかもしれませんが、数万人の祝福家庭が解決しなければ恥ずかしいことなのです。普通、一軒の家に一家庭が暮らしているとすれば、二家庭が一つになって一緒に暮らさなければなりません。そして、一軒を売り、そのお金を半分ずつに分けて生活するのです。そのようにして、どうにかして生きていくことができるようにするのです。これが長く続くことはありません。伝道される人がどんどんと増えていくので、お金はいくらでもあります。そのようにして買ってあげればよいではないですか。ですから、今から帰っていく時は、十人くらいの祝福家庭を連れていくのです。

 一人で開拓するのは大変なので、十人でグループをつくって解決方法を探すのです。それが個団活動です。個団活動は、十人の氏族的メシヤがやるのです。各県で編成し、十人の祝福家庭を中心として復興伝道活動を行うのです。自分の生活的な基盤を一人で築こうとすれば大変でしょう? ですから、十人の氏族的メシヤが集まり、一緒にやるのです。

 その基盤を築いたならば、個人的な基盤を築いた氏族的メシヤは、伝道された氏族を中心として個団に入っていくようになります。そのようにしてつくった個団が、その地方に一つ、二つ、三つになれば、その都市で最も重要な拠点の商店や家を買うのです。

 家を再び建てることは、イスラエル民族がカナンの地に入城したということと同じです。家庭ごとに、それに責任をもたなければなりません。そうでしょう? 親戚がいれば、その親戚から協助を受けるのは当然のことです。

 親戚たちと横的に連結するという方法により、自分の個団をつくるのです。そのようにして十二人が連結されれば、十二個団になるのです。昼間は経済活動を行い、夕方帰ってきたのちには家々を訪問するのです。そのようにして様々な相談もしながら伝道するのです。

 伝道することは、経済活動の基盤を拡大するための方策にもなります。それが経済生活の解決方法です。氏族から十二人を伝道してみてください。そのようにすれば、自分が生活することは問題ありません。何もせず、もっているものがなくても、このように統一教会のメンバーさえよく活用すれば、できないことがありません。

 十人が一年以内で基盤をつくり、その氏族を中心として、一個団が十二個団をつくったと考えてみてください。その十二個団が知れわたるようになれば、町や村で最高になるのです。皆さんがそのような方法で宣教すれば、国家の主要人物になることに問題はありません。組織的にしっかりしています。

 ですから、経済活動のために会社に勤務しようとする人は会社に行ってください。会社生活をしながら十分の三条をするのです。

 革新的に行って、全員教会に来て伝道しなければなりません。何の収入もないのにじっとしているような間抜けなことをしてはいけません。生きている人が活動を停止すれば地獄に通じるのです。発展性がなく、成長することができません。それは、天国に通じる門をふさいでしまうのと同じです。

 恐ろしいことです。今、皆さんの心情圏は、停止して下に下がりつつあります。その恐ろしさを知らなければなりません。それを警告するのです。

 神山氏と藤井氏は、委員会を中心として入っていかなければなりません。本部の委員会と各県の委員会です。三人が集まり、教区長を中心として活動を行うのです。活動を行う人を確保するにおいては、委員会が専門的に交流しながら、教区長と相談して活動を行うのです。

 教会活動も、すべて委員会で行うのです。二人が交替しながら行うのです。この人たちが一つになって活動しなければなりません。両方で管理すれば問題がありません。一人の独裁組織ではいけません。そのようにすれば、恐ろしいものはありません。

 一般食口が委員会のどこにでも電話することができ、手紙も送ることができるようにするのです。それは流通組織です。

 最上と最下は、相対的に授受作用しなければなりません。統一教会の一般食口は、その委員会と連結する方法で活動していきながら、教会の責任をもつのです。それは、蘇生、長成、完成の三段階です。

 教会長は、上にも報告し、下にも報告しなければなりません。三段階を総括して解放するのです。その三つの円錐を超越すれば、三対を連結する円形になります。相対になれば円になるのです。そのように、皆さんも一体にならなければなりません。

 一番上にある委員会と教会の責任者と食口は、三位一体にならなければなりません。その基準を無視する団体は、それ以上発展することができずに滅びます。それぞれが引っ張っていこうとするので回らないのです。

 原則的な面から見るとき、日本の組織がどのように形成されているかをはっきりと知らなければなりません。はっきりと知ってこそ発展するようになります。先生から見れば、これは三段階の組織でなければなりません。原理的な組織を築かなければなりません。ですから、蘇生、長成、完成です。蘇生圏の蘇生・長成・完成、長成圏の蘇生・長成・完成、完成圏の蘇生・長成・完成で九段階です。九段階の上に十段階があります。

 十分の一条は堕落圏と異なります。天の摂理において、十分の一条は物質世界を意味します。創造世界の環境は、九段階、十段階で天に属するので、十分の一条を返さなければなりません。しかし、今はそうではありません。天を中心とするアダムとエバと、アダムとエバを中心とする息子、娘が四位基台を形成しなければなりません。

 天を中心として見るとき、三点が交差するのです。その三分の一になります。ですから、十分の三を天に捧げなさいというのです。そのようになれば、神様を中心としてアダムの上に三点になるのです。十分の三条は自分のものではありません。これを本来の位置に返してあげることにより、神様の理想的な所有圏に帰っていくのです。

 十分の三条は、第一に教会のために、次には国のために、その次には世界のために使うのです。このように教会と国と世界のために使うものが十分の三条です。万民がそのようにすることにより、飢餓状態で死んでいく二千万人を救済することができるのです。

 今後、すべての国民が十分の三条をすれば、税金も、緊急な時以外には次第に減っていくはずです。そのようにすれば国民生活が良くなるはずです。その次に、世界の問題に入っていくのです。

 そのために、一番目は、心と体を一体化させる、そのような組織体制がなければなりません。個人的には、心と体が一体にならなければなりません。その次に、そのような男性と女性が一体化して組織体制をつくるのです。それが父母を中心として、おじいさんと父母と息子、娘の三段階が一体となり、一つの組織体制に入っていくのです。家庭を中心として、氏族を中心として、真の三段階の組織体制になるのです。そのようにして、心と体が一つになった組織体制になるのです。

 二番目は、専門要員と組織です。今まで、私たちの組織はこれを無視してきました。人がいなかったので、誰か一人がどのようなことでもすべて行いました。しかし、今は世界的な基準に上がってきています。世界を相手に競争するためには、専門の人を登用して専門化しなければなりません。それは何を意味するのでしょうか。背後の理論的な実力を意味するのです。それは実力の背景と実績の背後を意味するのです。

 それゆえに、理論的な技術と価値の問題を中心として、より良いものを選択するためには、値段の安い品質から良い品質へと転換しなければなりません。そのような条件が必要です。そこには、世界的な相対圏をいかに克服するかという問題もあるのです。専門的な要員を引き込まなければなりません。世界は、すべて同じ材料で、同じ構造をもった同じ機械で製品を生産しています。同じです。同じ条件でいかにして勝利するかというのです。優秀な人を使い、開発することによって上がっていかなければならないのです。(二三八-九七~一〇二、一九九二・一・二一)

三 一九九二年五月八日の日本食口集会の時

1 韓日統一化時代

 韓国と日本の統一時代になりました。一体化時代になりました。なぜでしょうか。アダムとエバの立場に立っているので絶対的です。過去においては、エバがサタン側になって韓国を占領して韓日一体化を図りましたが、今回は、本当に天を中心とした韓日一体化運動です。原理的です。

 女性と最も近い所が半島です。半島は男性の生殖器と同じだからです。それを支配すれば大変なことになります。そのようにすれば、日本の将来には家庭も息子、娘もないというのです。ですから、韓日一体時代だというのです。それゆえに、交叉結婚をさせました。先生に従って冒険をするのです。

 サタンは、堕落を植えて世界的に地獄に連れていきましたが、皆さんが先生と手を握ることにより、天国を開門して天国に入っていくようになっているのです。アダム国家とエバ国家を中心として、皆さんが交叉結婚をしなければ解放圏は生じません。これは、日本の天皇や首相も門を開くことができません。皆さんの天皇や宮沢首相ではなく、神様の言葉、父母の言葉を聞くようになっています。それは伝統を知っているからです。ですから、先生を中心として韓日一体です。合体しなければなりません。(二三〇-二九二、一九九二・五・八)

   (1) アダム圏の勝利

 アダム圏の勝利、国家的勝利が問題です。

   (2) エバ圏復帰の完成

 国家的に韓国の女性と日本の女性が一体化して、先生の命令に完全に一つにならなければなりません。エバ圏復帰の完成は、先生を完全に真の男性と思い、先生に絶対服従しなければなりません。

 ですから、金日成の命令も、日本の天皇の命令も聞いてはいけません。何十倍も何百倍も強い先生の命令に完全に服従する決意をすることにより、エバ圏復帰の完成をすることができるのです。皆さんは、それをするために韓国に来ているのです。それ以外にはありません。エバ圏復帰の完成です。

 そこにおいては、韓国の女性と日本の女性と統一教会に関係している団体の女性の一体化が必要です。先ほど話したように、韓国の祝福家庭と日本の祝福家庭の一体化、それと同時に、関係している様々な団体の女性、トップクラスをはじめとする各界各層の女性と一つになってこそ、道を行くことができるのです。そのようにすれば、男性は自動的に従ってくるようになっています。分かりますか。なぜかというと、お母様が女性解放宣布を行ったので、サタン世界には男性がいないのです。本然のアダム以外にはいません。

 それゆえに、先生にすべて近づいてくるのです。そのような権限が女性を連結するのです。男性がそれに反対すれば、息子、娘と女性はみな一つになることができません。今は完成圏に来ているので、エバ圏は解放されています。真の父母圏を知るようになったので、子女は一時に母の後ろに従うようになるのです。

 ですから、母子協助時代です。毎子だからといって息子だけではありません。母と息子、娘が協助する時代、母・子女協助時代になっているというのです。

 そのようにして真の夫、真のお父様がいらっしゃるところに行くのです。今まで、自分たちの夫は真の夫ではありませんでした。転換させて接ぎ木しなければ、自分の夫を復帰して生かすことはできないのです。ですから、再び絶対信仰のもとに立てて再祝福することにより、真の父母の相対圏の立場に立ち、天から相続権を伝授されて定着するようになるのです。

 韓国の女性と日本の女性の関係において、韓国の女性はプラスであり、日本の女性はマイナスです。そして、この二つが一つになってより大きなプラスになるので、関係をもっている団体の女性一休圏とプラス・マイナスになり、真の父母に対しては相対的にマイナスになって一つになることにより、大きな国民的プラスとアジア的マイナスを中心として進行するようになるのです。

 ですから、男性に関係なく女性さえ統一されれば、男性は、サタン圏で生き残るために、自動的に絶対服従して入ってくるしかありません。そして、子女は子女なりに、既に二世は先生の側に従ってくるようになっています。そのようになるのです。

 そのような時代の大きな解放の門を開くために、今回の四月十日の女性解放宣布という歴史的な宣言を行ったのです。全国二十一箇所を中心として、その相続圏をつくるようになれば、この環境圏にはサタンが定着できなくなっています。

 ですから、統一教会に反対する人が大統領になろうとすれば、みな敗北するようになるのです。見ていなさい。今からは思ったようになりません。その中で統一教会の文先生と女性を中心として立ったその力は、サタン勢力の男性がいくら強くても問題になりません。先生は、サタンに勝つことができる王なので、すべてをコントロールすることができるのです。

 したがって、女性を一つに結んだので、男性のスキャンダルは、すべて淫乱行為として社会の腐敗を拡大するようになっています。そのようなことは、三位基音さえも協助しません。女性のチームをつくり、自分の夫の悪い行いをすべて調べて発表し、悪辣な人は「前に出てきなさい」と言って、世界改革の覚醒運動を成し遂げる時代になりました。女性が強くなったというのです。女性がサタンを主管できる主人になりました。ですから、女性が要求するのです。女性が覚醒運動を行うようにするのです。

 したがって、男性に堂々と対するためには「家庭が問題だ」と言わなければなりません。あちら側は反対にしているので、次第に下がっていくのです。一番下から踏み越えて服従させてこそ、復帰の道が生じるようになります。そうでなければ基盤がありません。

   (3) 外的家庭基地一体化運動

 それは何かというと、サタン世界の基地です。それを一体化させなければなりません。そのようにしなければ、韓日統一一体化時代は来ません。

2 真の父母の完成圏と家庭

 今、真の父母の完成圏が終わりました。お母様と共に宣布することにより、すべて終わりました。真の父母の完成圏と家庭において、真の父母が完成圏を宣布することにより、世界的なすべての家庭は、もうサタンの家庭に属するのではなく真の父母の家庭に属するのです。そのような思想的世界時代に入ってきています。

 サタンは、善の力に一度に制圧されてしまうというのです。家庭解放です。今までは個人完成のために歩んできましたが、真の父母の完成を宣布したのちには家庭が残っているのです。したがって、母と息子、娘が一つになるのです。そして、未来には、サタン世界が完全になくなってしまうのです。そのようにして真の父母の完成と家庭の完成、お母様と家庭の夫人たちの一致、ですからお母様を中心として家庭の夫人、お母様と祝福家庭の夫人が一体化するのです。それはカイン・アベルです。縦的カイン・アベルです。これを中心として横的カイン・アベル、世界の統一教会の女性と世界の女性たちが横的に一体化するのです。そのようになっています。

   (1) お母様と家庭夫人の一体化

 母と娘はマイナスであり、父と息子はプラスです。これが、完成した時代の家庭が復帰される時は、正常な立場で息子、娘がプラスになり、昔のサタン世界の息子、娘はプラスになりません。一つになったので、父と息子はプラスになり、母と娘がマイナスになって家庭的統一が展開されるのです。この統一基盤は、サタンが存在できない原理です。

 ですから、環境のプラス・マイナス、主体と対象が一つになった対応圏と一つにならなければならないというのです。この原則を通して発展するのです。

   (2) 氏族的メシヤ

 このような原則的基準が完全に確定され得る基盤ができたので、讒訴されずに天地でもどこでも身代わりすることができる、このような環境的家庭基盤を対社会化しなければなりません。

 世界条件はすべて成立したので、家庭や氏族に入っていって、これを実体として編成し、氏族を完成させなければならないというのです。それゆえに、氏族的メシヤの使命は運命的です。これは絶対命令です。死んでも勝手に帰ってくることはできません。ですから、一心になって完成させなくては、天国に行くことはできません。解怨成就して復帰されるのと同じように、氏族的メシヤは、その場にしがみついて泣いたとしても行かざるを得ないのです。

 既に文総裁は、南北統一をすることができるすべての環境条件を造成しました。「南北統一をする人は文総裁しかいない」と言うことができる時が来たというのです。ですから、氏族的メシヤ圏が勝利しなければなりません。その機会だというのです。

 カイン・アベルのカイン家庭、アベル家庭、メシヤ家庭が氏族圏をもったので、行って、「長子の位置から退きなさい」と言うのです。「信じなければならないでしょう、反対したりしてはいけません」、このように言わなければなりません。

 カイン・アベルが一つになり、その次に真の父母と一体化、そのようにしてそのすべてのものが一つになる時、真の父母と一体となる時、国家の運勢圏……。真の父母は、国家的基準の氏族基準、世界的基準においてすべて備えたので、統一教会の祝福家庭は、氏族的基準を完成することにより、真の父母を中心として接ぎ木されるのです。

 縦的に接ぎ木され、堕落し得るすべての要素から抜け出し、サタンが活動する基準から抜け出すことにより、完全に解放圏となり、天国の故郷圏が発生するのです。そのようにして、自分が生まれた所に天国の故郷が伝授されるのです。

3 南北統一と統一教会

 南北統一は、政治家がいくらやってもできません。神様を中心としてやらなければなりません。見ていなさい。いくらやってもできません。欲をもってやる人は、争ってばかりいるうちに自分自身が滅亡します。

   (1) 真の父母の主体圏

 南北統一するためには、統一教会が、真の父母を中心として、この国、この民族の主体圏にならなければなりません。ですから、教育しなければなりません。そのようにして、この国が真の父母を中心とする統一教会の相対圏になれば、すぐに統一されるのです。統一されれば、私たちが主休圏を中心として、金日成を中心とする彼らを教育しさえすれば、すべて終わるのです。

   (2) 偽りの父母圏の解放

 真の父母を中心として主休圏を成就し、南北が統一されることにより、偽りの父母は自動的に解放されるのです。すべての問題において、韓国に従わなければ生きることができなくなっています。孤独になっています。共産圏が孤立してはいけません。列をつくって先生に従ってくるようになっています。先生を中心としてすべての統一をすることを願っています。

   (3) 女性を先に復帰しなさい

 女性を復帰するには、韓国の女性と日本の女性が早く一つになって、日本において韓国と北朝鮮の僑胞の女性を復帰しなければなりません。

 日本において女性を復帰しなければなりません。朝総連の家庭の女性と民団の女性を復帰しなければなりません。そのようにしようとすれば、日本の統一教会の家庭の女性と民団の統一教会の女性が一つになり、統一教会の祝福家庭が民団の外的家庭と一体化すれば、朝総連の家庭は自動的に復帰されるのです。そのようになれば、日本の地において、エバがカインとアベルを妊娠したのと同じようになるのです。

 二人で争ったのでしょう? ペレヅとゼラが母のおなかの中で争ったように、統一する前には、日本政府のおなかの中で朝総連と民団が争うのです。エバはそれを願いません。日本政府は願いません。ですから、それを統一しなければなりません。その運動が「柳寛順烈士精神宣揚大会」であり、全国的に民団と朝総連を統一するのです。それが統一されれば、韓国も統一されるのです。北朝鮮も統一されるというのです。韓国も北朝鮮も影響を受けるようになるというのです。

 したがって、このエバ国家の立場は、カインとアベルを妊娠したのと同じです。ですから、日本人は、日本人よりも韓国と北朝鮮の僑胞を愛さなければなりません。なぜならば、民団と朝総連を自分のおなかに妊娠しているからです。ですから、「柳寛順精神伝授運動」を全国的に行うことを願っているのです。

 女性を先に復帰するのです。外国に出ている民団と朝総連、韓国の僑胞と北朝鮮の僑胞をこの国で統一させるための運動を、いかに早く行うかということが問題です。

   (4) 男性復帰

 そのようにすれば、男性復帰は自動的になされます。外国の皇室を見れば、女性たちを中心とする場合には、男性たちは自動的にのそのそと従ってくるのです。彼らは、女性たちに任せて復帰するのです。ヤコブの母であるリベカと同じです。帰っていく時は同じなのです。

   (5) 南北の女性と統一連合

 このようにして朝総連と民団を連合することにより、南北の女性の統一関が生じるようになるのです。それを各国において組織化するのです。

 既に南側では行っています。北朝鮮の女性もすぐにそのようになるはずです。おなかがすいて死ぬしかないような苦労の世界にいる女性は、経済的援助が拡大されれば一度に戻ってくるのです。

   (6)海外、日本において、カインとアベルの一体化

 韓国を中心として海外、日本において、カイン・アベルの一体化を成さなければなりません。今話題になっている柳寛順精神を伝授しなければ、日本は、伝統的エバ国の精神を復帰することができません。堕落していない十六歳の時に失ってしまった本然の伝統を復帰することができません。

 柳寛順が独立運動を主張するために対象点として立ったのは、韓国の実体エバの復活体と同じです。体を六つに裂かれた柳寛順が見せてくれた伝統精神、そのような伝統精神を日本は接ぎ木しなければなりません。そのようにして日本民族は、天国、本国建設のために柳寛順精神を受け継ぎ、韓国との一体化運動をすることにより、アジアのすべての男性と女性に本然のアダムの姿を教えるのです。今、日本においてそのような運動が始まっています。

 日本はカインです。ですから、カイン的女性の伝統基盤は、韓国の柳寛順精神に連結させなければなりません。特に日本は、天照大神を追い出して、本然の独立運動の精神を伝授されなければなりません。柳寛順の伝統精神を日本女性の精神として伝授して復帰するのです。

 韓国でも、犠牲的な蘇生を行うことによって本国に連結するのです。天国に連結する女性になります。今、その運動を行っているのです。原理とよく合うことができるように、神様は苦労していらっしゃるのです。日本のカイン・アベルの一体化をしなければなりません。そして、柳寛順精神を受け継ぎ、日本と中国とアメリカ、そしてソ連を一つにしなければなりません。

 日本はエバ国家です。そして、中国とアメリカとソ連は、堕落した世界的な結実体としての三天使長です。日本とアメリカとソ連と中国が、天に戻った完成した天使長国家圏と一体化し、再臨主アダムと一つになることによって、エデンの完成圏が世界的拡大圏に伝授されれば、地上天国の権限は実践的です。その内容のことを言うのです。

 アダムとエバが一体化されれば、カイン・アベルが統一の出発をなすのです。そのようになれば、韓国と日本を中心として、アジアにおいて新しい理想的出発が展開されるのです。アジアと西洋、東洋と西洋の一体化、そして南北の一体化が成されるのです。それは韓半島の南北のことではありません。東洋と西洋の文化の違いのことを言うのです。そして、南北の貧富の格差のことを言うのです。ですから、世界的一体化は問題ではありません。(二三〇-一九二、一九九一・五・八)

第五章 天一国文化安着のための日本文化圏の使命

 日本が世界的経済大国として成長するのは、蕩減復帰するためです。日本はエバ国です。島国から離れて大陸まで行ったので、反対に戻ってくるのです。島国の日本が蕩減し、イギリス的なすべての権限を中心として、経済的天国として世界版図を握るのです。見てみれば、本当におもしろいのです。それで、全世界の都市のビルディングや重要な不動産は、すべて日本が買っているのです。(二〇四-一六一、ー九九〇・七・八)

 地獄行きを宣告されたエバの立場から祝福を受け、天国に行く立場にいる日本が、エバ国家として祝福された栄光に報いる道は、アジアを抱かなければならないということです。女性たちが天使長によって汚されているので、世界の女性たちが自分の子女と一つになり、自分の家族と一つにならなければなりません。(二二七-七一、一九九二・二・一〇)

 私たちの手で、私の手でアメリカに天国を建設することにより、歴史的で神聖な伝統を立てることができるのです。そのようにすることにより、今後、アメリカの人がみな日本の人を、「ああ、ジャパニーズー」と言いながらその歴史を称賛するので、将来、日本が生きることができ、アジアが生きることができる道が生じるというのです。(八七-二七〇、一九七六・六・一三)

 サタンは、堕落を植えて世界的に地獄に連れていきましたが、皆さんが先生と手をつなぐことにより、天国が開門し、天国に入っていくようになっています。アダム国家とエバ国家を中心に、皆さんが交叉結婚をしなければ、解放圏が生じません。日本の天皇や首相が門を開けることはできません。皆さんは、神様の言葉、父母の言葉を聞くようになっています。なぜかというと、伝統を知っているからです。ですから、先生を中心として、韓日一体となり、合体しなければなりません。

 このような原則的基準が完全に確定できる基盤ができたので、讒訴されずに天地のどこにでも身代わりできるこのような環境的家庭基盤を、大社会化しなければなりません。世界の条件がすべて成立したので、家庭、氏族に入ってこれを実体として編成し、氏族を完成させなければならないというのです。ですから、氏族的メシヤの使命、これは運命的です。これは、絶対命令です。死んでも、思いどおりに戻ってくることができないのです。それゆえに、一心になって完成させなければ、天国に行くことはできません。解怨成就して初めて戻ってくることができるので、氏族的メシヤは、そこでしがみついて泣いたとしても、行かざるを得ないのです。

 韓国を中心に、海外、日本でカインとアベルの一体化を成さなければなりません。今、話題になっている柳寛順精神を伝授しなければ、日本が伝統的エバ国の精神を、堕落していない十六歳の時に失ってしまった本然の伝統を復帰できないのです。柳寛順が独立運動を主張するために、相対点として立ったのは、韓国の実体のエバ復活体と同じです。柳寛順が見せてくれた伝統精神を、そのような伝統精神を日本が接ぎ木しなければなりません。そして、日本民族が天国、本国建設のために柳寛順精神を受け継ぎ、韓国と一体化運動をすることにより、アジアのすべての女性と男性に本然のアダムの姿を教えるのです。そのような運動が今、日本で始まっています。

 日本はカインです。ですから、カイン的女性の伝統基盤は、韓国の柳寛順精神に連結させなければなりません。特に日本は、天照大神を追い出し、本然の独立運動の精神を伝授されなければなりません。柳寛順の伝統精神を日本女性の精神として伝授して復帰するのです。韓国でも犠牲的な蘇生をすることにより、本国に連結するのです。天国に連結する女性になるというのです。今、その運動をやっています。原理によく合うように、神様が苦労していらっしゃるのです。日本のカインとアベルを一体化させなければなりません。そして、柳寛順精神を受け継ぎ、日本と中国とアメリカ、そしてソ連を一つにしなければなりません。(二三〇-二九二、一九九二・五・八)

 アジア人が天国生活をすることができるように、モデルを立てておかなければなりません。その教育の材料には、怨讐の国アメリカのために犠牲になった内容、また、怨讐の国である韓国と日本が一つになったという内容、それ以上に良い材料がどこにあるでしょうか。そして、世の中のどの国よりも、親しく一つになったどの国よりも、もっと偉大だと言うようになるときには、歴史がひっくり返るのです。このような偉大な伝統的思想は、神様からのみ可能だということは間違いありません。そのようになることにより、神様を中心とした地上天国が可能だという結論が出てくるのです。

 私たちのみ旨を知れば、アメリカの国民たちも走るのです。自分の家を売り、財産をもってアフリカならアフリカに行き、犠牲になり奉仕しながら、日本の人たちが苦労したように、怨讐の国ではなく親しい国だと思い、もっと犠牲になろうとしてみなさいというのです。世界が天国になるでしょうか、ならないでしょうか。

 さあ、アジアで、レバレンド・ムーンや日本の人たちが来て犠牲になり、世界を生かすということが起きるので、そのようにせざるを得ません。さあ、今からアメリカの食口たちは、「ああ、そのようにしようとすれば話ができなければならないでしょう。言葉が分からないのにどうするのですか」と言うでしょう。ここにいる日本の人たちは、言葉を知っていたでしょうか。活動しながら学んだのです。努力して学んだのです。同じことです。それをやらないでいることができますか。先生が英語を話せるから皆さんに教えてあげるのですか。このようにすることにより、地上に天国が建てられるというのです。ですから、「善良で義なる人は『ため』に生きる」というこの原則だけが地上天国を成すことができる基盤になる、ということは間違いないというのです。(八七-二七五、一九七六・六・一三)

 アジアを見渡してみると、アダム国家の韓国、エバ国家の日本、それから三天使長の国があります。アダムとエバが堕落する前は、アダムとエバを中心として神様と三天使長がいました。アダムを中心として見るときには、エバはアダムに従っていかなければならず、三天使長もアダムに従っていかなければなりません。アダムを中心として、エバと三天使長が神様と一つになり、天国に入っていくというのが理想です。それで、今アダム格の代表である先生がエバ国家の日本を動かし、アメリカを動かし、中国を動かし、ソ連も動かしているのです。それで、三天使長とエバ圏を迎える場に戻ってきたというのです。(一九九-八四、一九九〇・二・一五)

 イギリスが責任を果たせず、アメリカが責任を果たせず、フランスが責任を果たせずに、サタン側がこれをすべて握って揺さぶるようになったので、サタンが最も愛した日本を奪い、ドイツを奪ってこなければなりません。

 韓国と日本は怨讐です。すべて怨讐の国です。韓国と日本が怨讐で、アメリカも日本と怨讐で、すべて怨讐です。韓国、日本、アメリカ、ドイツ、四大国家が怨讐です。これを一つにしなければ、第二次大戦において統一圏を成したことを、再び取り戻すことができません。先生を中心として、アダム国家の韓国を中心とする統一的四大国家を連結させられなければ、第二次大戦の勝利圏を絶対に取り戻すことはできないのです。この地上に第二次大戦の勝利圏を再び探し立てなければ、蕩減復帰勝利の天国時代、統一王国時代は来ないというのです。(一九六-一六八、一九九〇・一・一)

 今、アメリカに入ってきている四つの国は、過去は怨讐の国でした。韓国、日本、アメリカ、ドイツですが、韓国と日本が怨讐であり、日本とアメリカが怨讐であり、アメリカとドイツが怨讐です。その四つの国がここに来て活動するのです。その怨讐の国が一つになり、天の側で一つになった基盤さえできれば、そこで地上天国ができるのです。

 しかし、その四つの国がその基盤を立てることができなければ、天国はできません。歴史時代に怨讐の国同士で伝統を立てて出発したというのは、最初で最後です。歴史時代にそのような伝統を立てたことはありません。それを今、私たちがするのです。

 ですから、皆さんの財産と、皆さんと皆さんの息子、娘、すべてを神様の前に返さなければなりません。神様のものとしてすべて清めてお返しし、再び伝授されなければ、皆さんが地上で天国生活をする基盤がないというのです。そのようにすれば、皆さんの地上天国ができるのです。皆さん自身の地上天国基地が、そのようにしてできるのです。(一三一-一四九、一九八四・四・二九)

 皆さんは、歴史時代における勝敗の錠前を開く鍵をもったので、錠前を開かなければなりません。そのことを、アメリカ人と韓国人と日本人、三人が一つになってやらなければならないのです。堕落とは何かというと、アダムとエバと天使長が一つになって天国の門を閉めてしまったことです。ですから、世界的天国の門を開くためには、韓国人と日本人とアメリカ人が一つにならなければなりません。アダム国家、エバ国家、天使長国家が一つになり、世界的な天国の門を開かなければならないのです。そのようにすれば終わるのです。

 そのようにしようとすれば、三年が重要です。この三年路程は、イエス様が三年路程で失敗したことをイスラエルの国に連結させるのと同様の路程です。皆さんは、このような蕩減路程を歩むべき立場だということを知らなければなりません。(一四七-六三、一九八六・八・三〇)

 これからは、アメリカ人、日本人、ドイツ人、韓国人の四世帯が、一つの家で一度に一つになってパスしたという印を押してもらわなければ、天の国の国民証を与えません。国民証を与えないというのです。

 皆さんは、そのような証明書をもたなければなりません。そうでなければ、天国に行くことはできません。これは、天の国の命令です。

 これは、漠然とした話ではありません。蕩減原則による世界観です。これが正に「統一主義」です。「統一主義」は愛主義です。それで、今は滅んでいくアメリカで、新しい芽が出てきて、新しい天国に向かって越えていくことができる時だということを知らなければなりません。今が越えていく時だというのです。(一二四-二八、一九八三・二・二七)

 現在、アメリカでは、離婚の七五八Iセントは女性が動機になっているそうです。日本もそうです。ですから、その女性たちを徹底して思想的に武装させ、軌道を脱線しない女性にするために、先生が必要なのです。そのような天的な女性と男性としての訓練を完遂しなければならない使命が、先生にあるのです。

 世界の女性たちは、その使命を受け継ぎ、先生が願う目的である神様の摂理の軌道から脱線しない女性の権限を回復しなければ、女性としてふさわしい路程を通じて天国に直行する道は、永遠に生じないというのです。(二二八-一六七、一九九二・三・二七)

 平面と九〇度の垂直をなしていれば、どこにでもぴたっと合う理想圏です。そのようになれば、日本に行ってもぴたっと合うのです。ですから、日本人も先生を好むのです。

 先生を好まない日本人は、韓国に来ても来たことにはなりません。韓国は監獄と同じです。名前も啓示的です。地上の地獄は天国への出発の起点です。蕩減の原則から見れば、一〇〇パーセント正式であり、堂々とした答えだというのです。それで、統一教会は、「天国への出発のために、蕩減の地獄に落ちなさい」として押し込んだのです。

 押し込んでも上がってこようとし、もっと押し込んでも、その道に穴さえ開けば、そこは神様の玉座です。そこに到着すれば、回るので上がってくるというのです。(二三〇-二六一、一九九一・五・八)

 統一教会員になって氏族を天国に導いておけば、何千億のお金をもったお金持ちよりも立派なのです。統一教会は、何ももっていないようですが、一番立派な人たちです。たとえ今は乞食の姿でいたとしても、周辺の四方を取り戻して帰ってくるときには、王になることもできるのです。国会議員などは相手にならないほど上にいるでしょう。(二四三・五五、一九九三・一・一)

 いくらお金をたくさん集めても、それは何の役にも立ちません。サタン世界の人たちをどのくらい天の国の民に接ぎ木して天国に連れていくのか、これが財産です。入っていくときに、お金のふろしきを持って入っていくと思いますか。違います。霊界には永遠の生命体が入っていくようになっています。永生できない人は、入っていくことができません。真の愛を中心として心と体が一つになり、神様と相対的関係を結んで一体となった、そのような基盤でなければならないのです。(二六〇-一六四、一九九四・五・二)

 勝利したその世界において、息子、娘を生む準備をするようになるとき、振り返ってみて、「私たちは、すべきことをすべてやった。父母様の前に絶対信仰、絶対愛、絶対服従の鉄則を守り、神様が本来理想とされていたものが結実できる解放的天国家庭の中心位置に入っていったので、すべてのことを成し遂げた」と言えなければなりません。そのような結論の位置に立てたのが、韓日の代表的家庭だというのです。(二九六-一四三、一九九八・一・三)

 天国建設は時間の問題です。対応圏を通して発展するというのです。そのような対応圏が一つになれば、アダム国家とエバ国家が大きなプラスとしてアジア回を消化していくのです。一緒にやれば即座に成し遂げることができるのです。そのようにすれば、アジアと西洋文明は自動的に一つになり、世界は統一圏になるということです。そのようになれば、世界を四十日以内で十分に教育できるのです。

 そのようなすべてのことを知り、先生が内的・外的準備を完璧にしたので、時間がないと考えて、青春の貴重な期間をみ旨のために祭物の立場で全体動員し、確かな勝利の旗を万国に掲げてくださることを願う、というのが先生の話の結論です。(二三〇-二八九、一九九二・五・八)

2003.04.30


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